キャリアウーマンがペットとして美少年を飼う!?14年前にも実写ドラマ化され話題をさらった小川彌生の原作コミックス『きみはペット』が、入山法子と志尊淳の主演コンビで新たにドラマ化された。才色兼備のスミレを演じる入山と、その“ペット”のモモに扮した志尊が、まるで劇中と同様の関係性を見せてくれた。


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 「原作が好きで、ドラマも見ていました。オファーを知ったときは嬉しくて飛び上がりました!本当に数ミリ浮いていたと思います(笑)」と入山。一方、志尊は不安が大きかったという。「原作モノをやらせていただくときは、ちゃんとキャラクターになれるかどうか、やっぱり毎回心配になります。今回のお話も、モモのキャラクターを知って不安でしたね。シチュエーションが非現実的なので」。


 高学歴&容姿端麗だが、実は恋愛オンチなスミレ。そんなスミレがモモには素直になれる。スミレの弱さに共感し、視聴者が応援したくなる女性にしたかったという入山。そんな入山を近くで見ていた志尊は、「最初にのりちゃん(入山)に会ったとき、すっごく距離を感じました(笑)」と思い起こしながら続けた。「外で見せるスミレちゃんの雰囲気そのままだったというか。すっごく可愛らしい方なんですけど、意識せずに壁を作っちゃってるのかなって。
でも本当の気持ちも見えるんですよ。だから、いま、こういう顔をしてたけど、本当はこう思ってたでしょ、とか言ってましたね。失礼なヤツですよね(苦笑)」。

 となりで「恥ずかしい」と照れながら聞いていた入山だが「ちゃんと私のことを見ていてくれているんだなと感じました」と“壁”のなくなった優しい微笑みを見せながら、志尊は男気があると話す。「見た目はキュートですよね。志尊くんって。
でもすごく男気のある方なんです。自分の進むべき道はここだ!と。決してわがままになることなしに、周りをきちんとみながら、意思を貫こうとする」と印象を明かすと、続けてモモとしてバレエに取り組む必要のあった志尊の努力に触れた。 「大事な発表会のシーンに向けて身体をすごく絞ってらして。大丈夫かしらって、とても心配になりました」。高校生の頃にも2ヵ月で18キロを落とした経験がある志尊。
現在、もともと細いスタイルから、モモ役のために、撮影中に5キロ絞った。「でもプロデューサーからストップがかかっちゃって」と志尊。「もうそろそろいいよって(苦笑)。モモを演じるうえで、ダンサーとしてのプライドは核だと思っていたし、短期間だとしても練習して、そこに触れたかった。身体も追い詰めていくことで、気持ちをシンクロさせることができました。だから後悔してません」と振り返る。


 その状況に「周りの方が止めてくれて本当によかった」と胸をなでおろす入山は、まさしくモモを見るスミレの顔だ。「スミレとして過ごした時間、とても不思議な感情でした。恋人でもなく、家族でもなく、ペットだけど、"だけ"じゃない存在。体験したことのない気持ちを感じました。それにとにかくモモが可愛い!みなさんも癒されてください」とニッコリ。そして志尊から「僕自身は、やっぱり好きな人とじゃないと暮らせないので、ペットとして女の人と一緒にいることはできないけれど(苦笑)、後半はすごく居心地がよかったです。
今回は話数も多いので、いろんな捉え方ができると思います。見どころですか?全体を通して感じることも多いので、全話です!」と目を輝かせた。(取材・文・写真:望月ふみ)

 連続ドラマ『きみはペット』(全16話)は、フジテレビにて毎週月曜深夜放送中。FOD(フジテレビ・オンデマンド)にて、毎週日曜20時より毎週2話ずつ先行配信中。2月17日(金) 『きみはペット<完全版>』ブルーレイ」&DVD‐BOX1発売、3月2日(木)よりレンタル開始。