俳優の佐藤健が2日、都内で行われた映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』初日舞台挨拶に出席。ドラクエ生みの親である堀井雄二氏から声の演技を絶賛されると、照れ笑いを浮かべながら「光栄です」と喜びをかみしめていた。


【写真】シックなスーツ姿で登場した佐藤健

 本作は、累計出荷・ダウンロード数が7800万本を超えるRPG「ドラゴンクエスト」シリーズのなかでも、壮大なドラマが展開する「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を原案に、VFXの第一人者である山崎貴が総監督・脚本を務めシリーズ初のフル3DCGアニメーション化。舞台挨拶には佐藤、堀井氏のほか、有村架純、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、井浦新、賀来千香子、山崎貴総監督、八木竜一監督、花房真監督も出席した。

 堀井氏は「ゲームと映画の一番の違いは主人公がしゃべること。相当なプレッシャーがあるなか、佐藤さんの声の演技は素晴らしく感情移入できました」と表現力を称える。そんな堀井氏の言葉に主人公・リュカを演じた佐藤は「光栄です」と照れ笑いを浮かべていたが「僕にとって声だけで表現する仕事は、ほぼ初めて。普段やっている芝居とこんなにも違うんだと思った」と感想を述べると、大事そうに手に持っていた“スラりん”を使い、その違いを実演し客席を沸かせた。

 
 一方、ビアンカを演じた有村は、声を先に入れてから、その声に合わせて映像を作成する手法に「絵がないので、自分のなかでイメージしながら表現するのですが、監督や掛け合いをした(佐藤)健さんとのイメージと合っているかどうか分からず難しかった」と語っていたが、佐藤との芝居だからこそ多くの感情が引き出されたことを感謝していた。
 
 またこの日登壇した山田は「風邪をひいていてものすごく体調が悪い」と語ると「心身ともにギリギリで質問に答えることができません」と真顔で回答。そんな山田だったが、井浦から「収録を終えた山田くんの顔が達成感に溢れていた」と証言されると、山崎総監督も「山田くんの達成感いっぱいの顔は素晴らしかった。(山田演じた)パパスになりきっていました」と太鼓判を押していた。
 
 佐藤は「大切な人の誕生日に、めちゃくちゃいろいいろ考えて、サプライズをしたときの気持ち。喜んでもらえるかドキドキしています」と心境を述べると「でも僕はこの映画がめちゃくちゃ大好きです」と力強く作品をアピールしていた。