【写真】『ボーダー 二つの世界』場面写真
本作は、“スウェーデンのスティーヴン・キング”と称され、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者としても知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが、自身の原作をイラン系デンマーク人の新鋭監督アリ・アッバシと共同脚本を手がけたミステリー。
主人公は、人並外れた嗅覚を持ちながらも、醜い容貌のせいで孤独と疎外を強いられている、税関職員の女性ティーナ。違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力の持つ彼女は、ある日、勤務中に出会った奇妙な旅行者ヴォーレを見て、本能的に何かを感じる。後日、ティーナは彼を自宅に招き、家の離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナだが…。
予告編は、ティーナがセミの音に包まれながらひとりで立つ場面からスタート。次いで、自らの嗅覚を生かして税関で働く姿、周囲から数々の視線を向けられる場面、窓越しに動物と触れ合い笑顔を見せる姿など、ティーナが純粋で繊細な感覚を持つ人物であることが伝わるシーンが登場する。
ある日、勤務中に旅行者ヴォーレと出会ったティーナは、「子供の頃から人と違った。醜くて普通じゃない」と胸の内を話す。「人と違うのは君が優れてるからだ。君は完璧だ」と優しく語りかけるヴォーレ。しかし、彼と深く関わるようになったことで、ティーナは自身の出生をも揺るがす大きな秘密と向き合うことに。
後半はティーナの「私は誰?」「私の人生は全て嘘だったの?」という切実な問いや、全てを知るヴォーレの「この世界はまやかしだらけだ」という意味深な言葉など、衝撃の真実への手がかりとなる場面がサスペンスフルに展開。最後はドアの前に立つティーナの姿に「わたしは心を嗅ぎ分ける」というキーフレーズが重なって幕を閉じる。
アッバシ監督は「原作者、脚本家であるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの特別な才能は、現実と幻想の間の架け橋を構築することだ」と評し、「彼の文章を深く掘り下げた結果、僕は『ボーダー 二つの世界』に辿り着いた。この作品は自分自身のアイデンティティを選ぶことができる人についての映画である」と語っている。
映画『ボーダー 二つの世界』は10月11日より全国公開。
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