【写真】映画『真実』フォトギャラリー
国民的大女優の母とその娘のドラマを描く本作だが、“特別編集版”では、脇で彼女たちを支え、見守り、時にはさりげなく優しい的確なアドバイスを送る男性陣にも、よりスポットライトが当たる。
是枝監督は“特別編集版”の公開にあたり、「『私家版』として友人に配るか『愛蔵版』としてDVD特典にするか悩んだ末に、周囲の方々の『せっかくなので』『こっちも好き』というお言葉に背中を押され、劇場公開させて頂くことになりました。イーサン・ホーク好きにはたまらない…はずです」とのコメントを寄せている。
本作は、ドヌーヴ演じるフランスの国民的大女優ファビエンヌと、ジュリエット・ビノシュ演じる娘のリュミールの間に隠されたある「真実」を巡って物語が展開していく、是枝監督にとって初の国際共同製作作品。第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に日本人監督作品として初めて選ばれた。
国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク(ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書らが、お祝いと称して集まった。だが、家族は自伝で彼女がなにを綴ったのかが気がかりだった。そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された愛憎渦巻く「真実」をもあらわにしていく…。
映画『真実』“特別編集版”は、11月1日より全国順次公開。