【写真】宮沢氷魚と藤原季節がカップルに『his』フォトギャラリー
映画『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』の今泉力哉監督が初めて男性同士の恋愛という題材に取り組んだ本作。
予告編やポスタービジュアルでも象徴的に使用されているのが、宮沢と藤原が向かい合い”おでこコツン”するカット。今泉監督は、切なさが最高潮に高まるこのシーンについて、「この<おでこをくっつける>という動きは、もともと脚本にはありませんでした。私が撮影現場で思いつき、氷魚さんにはあえて何も伝えず、季節さんにだけ”静かに近づいていっておでこをくっつけてほしい”と伝えました」と明かす。
続けて監督は、「つまり、本番撮影時、氷魚さんは相手がどう動くか一切知らないまま演じていたので、季節さんが近づいてきたとき、もしかしたらキスされるのでは?と考えて演じることになる。
一方、「自由に演技させてもらった」と振り返る宮沢は、「だから僕らも悩みましたが、監督が一番悩んでいたと思います」と語る。その理由については、監督がキャストと一緒に出来る限り悩み、共に生み出していくスタイルを採用しているからだという。
そして藤原は、「人を好きになるっていう気持ちに答えはないんだなって、今泉さんと一緒に作品を作って思いました。答えがないところに向かうときは、めちゃくちゃ苦しいですが、そういう答えのないものを撮ろうとするのが“今泉映画”の真髄なんだなと思いました」とコメントした。
映画『his』は2020年1月24日より全国公開。