【写真】独自の世界観が垣間見える『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』場面写真
構想30年で9回も頓挫し、映画史上最も呪われた企画といわれた本作。
主人公トビーを演じるのは、映画『ブラック・クランズマン』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエルにはジョナサン・プライスが扮し、トビーのボスをステラン・スカルスガルド、ボスの妻でトビーを誘惑するジャッキをオルガ・キュリレンコがそれぞれ演じる。
仕事への情熱を失くしたCM監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男からDVDを渡される。それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは自分を本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出していたのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが…。
公開された本予告は、CM監督トビーの「アクション」のセリフからスタート。次いで、ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」に乗せて、ドン・キホーテとトビーの運命的な旅路がゆっくりと映し出されていく。高らかに名乗りを上げるドン・キホーテや迫りくる巨人たちといった典型的なドン・キホーテらしい旅の様子、そして徐々にテンポを上げながら、ヤギとキスをするトビー、目玉の付いた奇妙な化け物、豪奢なお城、踊るドン・キホーテなど、ギリアム節全開の夢と現実が入り組んだシーンが矢継ぎ早に描かれ、観る側を幻想的な世界へと誘う映像となっている。
場面写真は、ドン・キホーテがトビーに読み聞かをする姿や剣を天に掲げる雄々しい姿のほか、巨人の手の上に立ちすくむトビーなど、ギリアム監督の独自の世界観が垣間見える写真となっている。
また、テリー・ギリアムの大ファンだという爆笑問題は、ついに公開される本作への期待のコメントを発表。太田光は「『叶わない夢』だと思いかけていた映画」、田中裕二は「七転び八起きという言葉がありますが、それ以上転んだんですよね? この映画。やっと日本公開。長かったですね。テリー・ギリアム監督もきっと草葉の陰で…ってまだ生きてました!とにもかくにも早く観たいです!」とそれぞれ語っている。
映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』は2020年1月24日より全国公開。
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