伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの秘話を描く映画『ジュディ 虹の彼方に』のLAスペシャルイベントが2月24日(日本時間)米ロサンゼルスで開催され、主演のレネー・ゼルウィガーと共に、彼女の大ファンと公言するお笑い芸人のゆりやんレトリィバァが登壇した。

【写真】映画『ジュディ 虹の彼方に』LAスペシャルイベントの様子

 ゆりやんは、ジュディの出世作『オズの魔法使』(1939)の主人公ドロシーを意識した水色のワンピースと赤いスニーカーで登場。
本作でレネーが全曲歌唱する劇中歌の中でもメインの楽曲で、ジュディが歌い続けた「Over the Rainbow」にちなみ、ゆりやんが虹色の和傘をサプライズプレゼントすると、レネーは傘を回したり、ゆりやんと相合傘をしたりと興奮しきりの様子だった。

 ゆりやんは本作の感想を「本当に感動しました。ステージパフォーマンスはもちろん、ハリウッド黄金期を支えたジュディという一人の女性に、少し自分を重ねて、感情移入しながら観ました。観終わってからもずっと心に残っています」と、感動の余韻にまだ浸っている様子。するとレネーは「私も演じていてすごく感動したのは、彼女は2歳の時からずっと演技の場で活躍していて、苦労もあったし正にレガシーとしての人生を送っていたからなの」と、ジュディの偉業について語った。

 実在の女優ジュディを演じるにあたり、どのような準備をしたかゆりやんが質問すると、「ルパート・グールド監督が、ジュディの残したレガシーについて、毎日いろいろ発見してシェアしていたの。
だから、私はもちろん他の共演したキャストも、これまで知らなかったジュディについてのことを発見できたから、これまでの映画とは全く違う経験が出来たのよ」とコメント。

 レネーがゆりやんに「元々コメディアンなの?それとも女優?」と聞くと、ゆりやんは「全部やりたいんです!」と答えた。レネーは「わかるわ、パフォーマンスという意味では同じよね、コメディはより大胆で勇気がないとできないと思うからすごいと思うわ」と褒めた。

 本作でアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞をはじめ、世界の映画賞で主演女優賞を総なめにしているレネー。今後演じたい役についてゆりやんに質問されたレネーは「コラボレートして、物事を作り上げていく過程を愛しているの。次はコメディアンかな」と答えると、ゆりやんも思わず、「ぜひお願いします!日本人がみんな、あなたの演技から勉強させてもらいます!」と目を輝かせた。


 トークは米人気オーディション番組『アメリカン・ゴッド・タレント』にも出演し、英語でパフォーマンスしたゆりやんの話題へ。「私もアメリカのオーディション番組を受けているのですが、良いときもあれば受け入れられない時もあって…何かアドバイスを頂けたら光栄です!」とゆりやんが質問。するとレネーは「私が教えたりしなくて全然大丈夫よ!ゆりやんさんは、楽しい自分に対しての情熱を持っているのが今でも充分伝わってくるもの」とコメント。続けて、「Sensei!(先生!)むしろ私にコメディを教えてね」と日本語を交えて、まさかの逆オファー。すっかり意気投合した様子の二人は、笑顔で熱いハグを交わした。

 映画『ジュディ 虹の彼方に』は3月6日より全国公開。