【写真】「東出昌大」フォトギャラリー
本作は、文藝賞と芥川賞をダブル受賞した若竹千佐子による同名ベストセラー小説(河出書房新社)を、映画『横道世之介』『モリのいる場所』などで知られる沖田修一監督のメガホンで映画化。
75歳でひとり暮らしをしている桃子さん。1964年に身ひとつで上京してから55年。夫・周造と出会い結婚し主婦となり、2人の子供を育て、これから夫婦水入らずの平穏な日々を過ごそうと思った矢先、突然夫に先立たれた。ひとり家でお茶をすすり、図書館で借りた本を読みあさるうちに、46億年の歴史に関するノートを作り、万事に問いを立ててその意味を探求するようになる。すると、桃子さんの“心の声”が、ジャズセッションに乗せて内から外に湧き上がってきた。彼女の孤独な生活は、現在と過去を行き来し、いつのまにか賑やかな毎日に変わっていく…。
東出が演じるのは、数年前に亡くなった夫・周造役。そして夫に先立たれた桃子さんに突如湧き上がってきた“心の声”を、濱田、青木、宮藤が演じる。それぞれ寂しさ1、2、3という役名で、桃子さんの分身としてユーモラスでコミカルな演技を繰り広げる。さらに、田畑智子、黒田大輔、山中崇、岡山天音、三浦透子、六角精児、大方斐紗子、鷲尾真知子らも出演する。
東出は「沖田監督の映画が大好きで、いつかご一緒したいと思っていました。素晴らしい台本でしたし、田中裕子さんが主演されると伺って一も二も無く飛びついた次第です」とした上、「撮影現場では、濃厚で暖かな時間を過ごさせて頂きました。冷え切った桃子さんの手を取り、少しでも暖める事が出来た事に、至上の喜びを感じていました」とコメント。
寂しさ3役の宮藤は「映画に出た、役を演じたというより、濱田岳くんと青木崇高くんと僕とで、沖田監督の世界の中で遊ばせてもらったという記憶しかありません。田中裕子さんの懐の深さと、決して揺るがない芯の強さが現場を支えていたように思います。心の声を演じる蒼井優さんが、台本片手にずっとセットの隅っこでうずくまっている姿にも涙が出そうになりました」としている。
併せて解禁されたポスタービジュアルでは、桃子さんの言葉である 「ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし。」 のコピーとともに、桃子さんの部屋から、にこやかにほほ笑みかける若かりし日の桃子さん(蒼井)と、桃子さんの“心の声”である“寂しさ”の3人が、ひょっこり顔を出している。過去の自分と心の声=“5人の桃子さん”が一枚のビジュアルに同居し、ひとり暮らしで孤独な日々だったはずが、いつのまにかユーモラスでにぎやかな毎日となる様子が切り取られている。
映画『おらおらでひとりいぐも』は今秋全国公開。
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