映画『スター・ウォーズ』シリーズの旧3部作で、ダース・ベーダーを演じたイギリス出身の俳優デヴィッド・プラウズさんが死去した。85歳だった。
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現地時間29日、プラウズさんの代理人がツイッターにて「デヴィッド・プラウズが85歳で亡くなったことをお知らせするのは、我々にとって、また世界中の多くのファンにとって、大きな悲しみです」と声明を発表。ワシントンポストによると、前立腺がんを患っていたという。
プラウズさんは、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダー役で知られるほか、イギリスの長寿ドラマシリーズ『ドクター・フー』や、スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』などに出演。
Peopleによると、俳優になる前は、ボディービルダーとして活躍し、アーノルド・シュワルツェネッガーやテレビシリーズでハルクを演じたルー・フェリグノらと競った。また、映画『スーパーマン』を撮影中のクリストファー・リーヴやダニエル・デイ・ルイスらのトレーナーも務めた。
また、『スター・ウォーズ』シリーズでは、当初監督のジョージ・ルーカスからダース・ベイダーとチューバッカの役をオファーされたそうで、記憶に残るのは悪役の方だからという理由でダース・ベイダーを選んだと、 BBC Bristol Radioのインタビューで明かしたという。
訃報に際し、『スター・ウォーズ』で共演したマーク・ハミルはツイッターにて「デヴィッド・プラウズが亡くなったと聞き、とても悲しい。彼は心優しく、ダース・ベイダー以上の人物でした。俳優であり、夫であり、大英帝国勲章(MBE)の受勲者、3度のボディービル・チャンピオン、そして交通安全の象徴グリーン・クロス・マンでもありました。ファンが彼を愛したように、彼もファンのことを愛しました。#RIP」と追悼コメントを発表。
『スター・ウォーズ』の公式ツイッターからも、「ルーカスフィルムは、旧3部作で威風堂々たる姿でダース・ベイダーを演じたデヴィッド・プラウズさんの訃報に触れ、悲しんでおります。彼はこれからも長く記憶に残ることでしょう…」と追悼メッセージを寄せた。
また、イライジャ・ウッドとアントニオ・バンデラスが、「フォースと共にあらんことを」と、映画の有名なセリフを引用してツイートするなど、多くの追悼コメントが寄せられている。