櫻坂46が8日、東京国際フォーラム ホールAで「デビューカウントダウンライブ!!」を無観客で開催。全国117館の映画館で生中継され、合計3万8000人のファンが見守る中、12月9日発売の1stシングル『Nobody’s fault』収録曲ほか全8曲をパフォーマンスした。



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 10月12、13日の「THE LAST LIVE」を経て、10月14日より欅坂46から櫻坂46に改名した同グループ。今回ライブを行った東京国際フォーラム ホールAは、欅坂46が2016年3月に欅坂46として「デビューカウントダウンライブ!!」を行なった“約束の地”とも言える場所だ。

 定刻の19時30分。欅坂46の最後を飾った「THE LAST LIVE」で、菅井が「欅坂46が大好きです。皆さんとのこの5年間は宝物です。本当にありがとうございました」とあいさつした場面から始まったオープニング映像がスタート。森田がそっと語りかけるようなナレーションとともに、1stシングルの表題曲「Nobody’s fault」をはじめ、MVの撮影現場の舞台裏が映し出された。

 そして、メンバーそれぞれの自己紹介映像と共に流れたのは、彼女たちの新たな始まりを告げる「OVERTURE」だ。開演を告げるこの曲は、グループのライブを象徴する1曲でもある。欅坂46の当時に使われていた曲は、重厚さを強調するようなメロディーが目立っていたが、新たになった「OVERTURE」では、曲中で歓声が使われているのは変わらず、それでも、彼女たちが遠くへ駆け出していくような爽やかを感じさせるように生まれ変わっていた。

 場面が切り替わり、いよいよ始まったステージの1曲目を飾ったのは1stシングルの表題曲「Nobody’s fault」だった。

 1期生の小池美波小林由依菅井友香渡邉理佐、2期生の田村保乃、藤吉夏鈴、森田ひかる・山崎天(崎は正式には「たつさき」)ら8名からなる“櫻エイト”のメンバーを中心に、全楽曲を3人のセンターを中心に組まれたフォーメーションのシステムが導入された櫻坂46。


 全26人中、森田をセンターに据えた14人のメンバーは、曲調に合わせて激しく歌い踊る表題曲を披露。MCで森田は「今回のシングルでは藤吉夏鈴と山﨑天と共にセンターを務めさせていただきます」とあいさつし、「この14人では感情的でメッセージ性の強い楽曲を歌っています。たくさんの方の心に響くような、私たちらしいパフォーマンスをお届けできればと思います」と伝えた。

 その後、曲中でカメラ目線を向けた森田が「あ、キスしちゃった」「あ、こんなに好き」と、観客の心をくすぐるかのような一言をつぶやく「ブルームーンキス」を歌い上げ、続く「最終の地下鉄に乗って」では、哀愁ただよう歌詞やメロディーに合わせて、ステージ上のメンバーたちがしっとりと舞った。

 ダンストラックを挟んだ次のブロックでは、センターの藤吉を中心にした14名のメンバーたちが、切なさがにじむ「Plastic regret」を歌い上げ、曲中では2期生の幸阪茉里乃や増本綺良が、しんみりとした表情を浮かべる場面もスクリーンに映っていた。

 続いて披露したのは、藤吉が「次に歌う楽曲は歌詞だけ見ると恋愛曲なのかと思えますが、私は最近、新しい解釈の仕方を見つけて、まったく恋愛とは異なるような解釈を見つけました。なので、皆さんも自分なりの解釈を見つけてみてください」と紹介した、彼女がセンターを務める「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」。衣装がひらひらと舞う場面も印象に残る、躍動感あふれるパフォーマンスを見せた。

 再びのダンストラックに続いて、響き始めたのは山崎をセンターに据えた1曲「半信半疑」のメロディー。

 そして、ほかのメンバーを背にしてそっと語り始めた山崎の「今回私がセンターを務める楽曲は、仲間の大切さや生きることの大切さを改めて感じさせてくれる曲ではないかなと思います。いろいろな解釈をしていただきたいです。この作品が、世界中の方々に届くのを祈っています」という言葉を受けて、歌い上げたのは「Buddies」。
曲の冒頭、彼女を中心に横一線になったメンバーがステージで前へと歩を進める場面には、改名により心機一転を図ったグループの決意もにじんでいた。 その後、メンバーが一人ずつ、映画館で見守るファンに向けたあいさつを行ったあと、菅井の進行によりステージ上に26人がそろった状況でトークを展開した。

 この日の感想を聞かれた森田は「今回は3人のセンターによりそれぞれのカラーを見せていくという、新しいパフォーマンスをさせていただいて。ファンの皆さんにもいろいろな楽しみ方をしていただけたらうれしいなと思いますし、(1stシングルに)収録される7曲もすべてまったく異なるので、これからもいろいろな楽曲に挑戦して、自分たちの幅を広げて世界中の方に知っていただけるように頑張りたいです」と力を込めて語った。

 また、菅井が「この日のために秋元(康)先生が書き上げてくれました」と、最後の曲になった「櫻坂の詩」を紹介するとメンバー一同が拍手し、曲中の振り付けとしても登場する、改名を機に一新された“櫻ポーズ”を松田里奈が解説。右手を上げながら「まず手を大きく元気に開いてください。中指をまっすぐそのまま親指の第2関節に近づけて、くっつけてもらうだけで櫻ポーズになります」と伝え、さらに「(以前の)“欅ポーズ”から桜が咲いたような形になっていて、5枚の花びらになっているのがこだわり」と明かしていた。

 そして、メンバー全員が曲名をコールすると共に「櫻坂の詩」がスタート。ステージ上で、前後2列に別れた26名のメンバーが横一杯に広がり歌い上げたのは、満開の桜の木に思いを託す彼女たちが、自分たちの未来やファンに対する気持ちを吐露するかのような1曲で、終盤ではステージの天井から桜吹雪が降り注いでいた。

 その後、スクリーンに映ったのはステージ袖の階段を降りながら、見守っていた観客に向かって手を振るメンバーたち。最後、ステージ上のモニターに投影されたグループのロゴが映り、櫻坂46として初ライブ「デビューカウントダウンライブ!!」は幕を閉じた。

 櫻坂46「デビューカウントダウンライブ!!」セットリストは以下の通り。


OVERTURE
1.Nobody’s fault
MC1
2.ブルームーンキス
3.最終の地下鉄に乗って
DANCE TRACK 1
4.Plastic regret
MC2
5.なぜ 恋をして来なかったんだろう?
DANCE TRACK 2
6.半信半疑
MC3
7.Buddies
MC4
8.櫻坂の詩

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