乃木坂46の3期生・山下美月が演技での活躍を見せている。今年に入り、『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系/1~3月)、『着飾る恋には理由があって』(TBS系/4~6月)と続き、10月11日スタートのドラマ『じゃない方の彼女』(テレビ東京系/毎週月曜23時6分)ではヒロイン役に。
【写真】カーディガンが脱げ、ノースリーブ姿に “天然魔性の女子大生”役の山下美月
■驚きのシーンも「親の気持ちで見守って」
『じゃない方の彼女』は濱田岳演じる目立つことのない人生を送ってきた既婚者の男性が、山下ふんする“天然魔性の女子大生”に出会うことで、妻と妻じゃない方の彼女との間で揺れ動く不倫コメディー。“不倫”といってもコミカルなテイストの作品だが、現役アイドルが演じるには驚くようなシーンも登場する。
――山下さんは自分の出演された番組の反応を欠かさずチェックするそうですが、今作にはなかなか衝撃的なシーンが出てきますね。ファンの方からはどんな反応がありそうですか?
山下:未知数というか、どんな反応になるのか想像がつかないんですけど、私のファンの方々にはお父さんお母さんのような、親のような気持ちで見守っていただきたいなって。私自身はもちろん役でやらせていただいているので(笑)。最近お芝居の仕事をいろいろやらせていただいて、今回の作品も頑張って撮影しているので、ファンの皆さんにはその“本気さ”をくみ取っていただけたらと思います。
――今のお話にもありましたが、今年は演技の仕事が充実しています。これらの経験を経て、自身の成長を感じる部分はありますか。
山下:自分ではあまりよく分からなくて、自分のお芝居を見てもまだまだだなとか、“もっとこうすれば良かった”って、納得できたことが一度もないんです。でもだからこそ楽しい。やるべきことが無限にあって頑張らなきゃっていう気持ちです。
――“まだまだ”とはどういった部分で感じますか。
山下:今回だと濱田岳さんはじめ、すてきなお芝居をされる方ばかり。その中で、自分が演じている映像や、客観的に視聴者として自分が出演している作品を見ると、「ここにいて大丈夫だったかな?」「場違いじゃなかったかな?」って思ってしまって。もちろん演じているときはそんなこと思わないんですけど、そういう不安みたいなものは毎回感じています。■演技の仕事で得た「自由さ」 グループで発揮
――山下さんは乃木坂46の一員であるわけで、アイドルとしての活動と、演技の仕事を並行することの苦労というのはあるのでしょうか。時間的な難しさであるとか。
山下:確かに作品に入るとスケジュールがタイトにはなりますが、私は忙しくないとダメな人なので、アイドルとしての仕事と、個人の仕事を両立させているときの方が、安定していいパフォーマンスができるようになりますね。
――そうして演技の仕事で得た経験を、グループでの活動に生かせた部分はありますか。
山下:アイドルとしては楽曲を頂いて、ダンスの振りを振付師の先生から教えていただいて、みんなで踊る。そこでは協調性や、団体の中の一人ということを意識しています。反対にお芝居の現場では、台本を頂いて、自分で役のことについて考えて、演じる。その中では自分自身と向き合う時間がすごく多いんです。
そうやってお芝居の現場で、自分で考えて、自由にやらせていただいた「自由さ」みたいなものを、グループに戻ってくると発揮できるところはあります。教えてもらったことをするだけではなく、自分で考えて行動に移すというのを「グループの中でもやっていいんだ」という気づきはありましたね。
――個人での経験をグループに生かす、頼もしい言葉ですね。最後に、演技の仕事について、今後の課題に思っていることは?
山下:課題しかないんですけど、今の自分の全力を作品に注いでいるので、ベストを尽くせてないかと言われると全くそうではなくて。それを繰り返していくうちに、スキルも身についてくるといいなと思っています。とにかくいろんな現場で挑戦して、経験を重ねたい。今は修行の時期かなって思っています。
【乃木坂46の魔性のメンバーは?】
“天然魔性の女子大生”役にちなんで、山下さんが思う、乃木坂46の“天然魔性メンバー”を聞きました。
山下:4期生の遠藤さくらちゃん。キャラ的には私と真反対のタイプだと思っていて、私の方が不器用なんです。さくちゃんの方がすごく器用。でもなんか自信がなさそうで応援したい、支えたいって気持ちにさせられるんです。
ドラマ『じゃない方の彼女』は10月11日スタート。テレビ東京系にて毎週月曜23時6分放送。地上波放送終了後、動画配信サービス「ひかりTV」「Paravi」で配信。