引き続きコロナ禍で予断を許さない2022年だが、そんな中でもエンタメ業界は魅力あるコンテンツを発信し続け、次代のスターを誕生させる。今回は今年大ブレイクが期待される俳優たちを先取りして紹介する。
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■ 細田佳央太
1人目は、2014年の映画『映画館落語 かもめ亭シリーズ もういちど 家族落語』で俳優デビューした細田佳央太(かなた)。彼の転機となったのが、1000人以上の規模のオーディションで主役を勝ち取った2019年の主演映画『町田くんの世界』だ。同作で、数多くの映画賞にノミネート&受賞を果たし、演技派として注目を集めるようになる。
そんな細田が昨年には人気ドラマの続編『ドラゴン桜』(TBS系)への出演が決まるや、体重を10kg以上増やし、髪型を丸刈りにしてと外見を変える役作りにチャレンジ、大きな話題となった。さらに映画『花束みたいな恋をした』では、菅田将暉と有村架純が演じる同棲カップルにとってとある転機となる重要なシーンにおいて、時間は短めながら印象的な役で出演。2022年は1月1日から放映スタートする鈴木京香らと共演する三井住友カードのCMを皮切りに、1月15日スタートの『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日系/毎週土曜23時)でドラマ初主演を飾る。
■ 加藤清史郎
0歳から劇団ひまわりに所属し、1歳1ヵ月でデビュー、現在20歳ながらキャリアが18年以上という加藤清史郎。彼を一躍有名にしたのが、トヨタ自動車のCMでのこども店長役。この“こども店長”という言葉が、2009年の「新語・流行語大賞」トップ10に選ばれるほど、加藤はお茶の間で人気を博し、『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)、『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)といった話題のドラマから、人気アニメの実写化『忍たま乱太郎』では主演を務めるなど、引っ張りだこの存在となった。
イギリスの高校へ進学後は仕事をセーブしていたが、卒業して日本の大学に進学するや、俳優活動を本格化。昨年は映画『太陽は動かない』、ドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)、『ドラゴン桜』(TBS系)などに出演。2022年はNHK BSプレミアムにて放送予定の大分発地域ドラマ『君の足音に恋をした』でNHKドラマ初主演が決定。
■ 板垣李光人
加藤と同じく幼少期からモデルとして活動し、小学5年生のときから本格的に俳優業をスタートさせた板垣李光人(りひと)。彼が大きな注目を集めたのが、2019年の特撮ドラマ『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)でのウール役。ジオウの前に立ちはだかる存在ながら、その端正な顔立ちから「あの子は誰?」「超美形少年」と話題に。翌年、人気漫画を実写化した映画『約束のネバーランド』ではメインキャストの1人であるノーマンを演じ、あまりの再現度の高さで反響を呼んだ。
2021年は『ここは今から倫理です。』(NHK総合)、『ホリミヤ』(MBS・TBS)に始まり、4月クールのドラマ『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売テレビ)で連ドラ初主演。NHK大河ドラマ『青天を衝け』では草なぎ剛演じる徳川慶喜の異母弟にあたる徳川昭武を熱演と、大忙しの1年に。今年は1月スタートのドラマ『シジュウカラ』(テレビ東京系)で、山口紗弥加演じる売れない40歳の漫画家と恋に落ちる18歳年下のアシスタントを演じる板垣。そのはかなげな美しさに視聴者が“沼落ち”するのは必至。今年の大ブレイクが予想される。
■ 若手ジャニーズ俳優も粒ぞろい!
ジャニーズ所属の若手アイドルからも、今年俳優として本格ブレイクが期待される3人を紹介したい。SixTONESの松村北斗、なにわ男子の道枝駿佑、Snow Manの目黒蓮だ。「2021年下半期 国宝級イケメンランキング」NOW部門で2度目の首位を獲得し、殿堂入りを果たした松村は、現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で人気を博した。4月29日公開予定の映画『ホリック xxxHOLiC』では、メインキャストの1人、百目鬼静役を演じる。昨年1月クールのドラマ『俺の家の話』(TBS系)に出演した道枝は、目黒と2人で10月クールのドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)にダブル主演。12月に最終回を迎えた本作への反響は大きく、続編希望の声が多く聞かれた。目黒は3月25日公開予定の映画『おそ松さん』で、チョロ松を演じることが決定している。
■ ずん・飯尾和樹
最後の一人が、見ない日がないのでは? というくらいCMを筆頭にテレビで目にすることが多い、お笑いコンビ“ずん”の飯尾和樹。ひょうひょうとしたトークと独特のギャグでトーク番組で活躍するかたわら、以前よりドラマ『クロサギ』『アンナチュラル』『私の家政夫ナギサさん』(ともにTBS系)、連続テレビ小説『半分、青い。』など、数多くの話題作に出演してきたが、2021年は『着飾る恋には理由があって』(TBS系)を筆頭に、5本ものドラマに出演したほか、水谷千重子50周年記念公演『ドタバタ笑歌劇 神社にラブソングを』『天海と友近、結局飯尾 THE オーディション』の舞台にも出演。2022年も名バイブレイヤーとして活躍してくれるだろう。
個性豊かなメンバーがそろった2022年のブレイク候補たち。飛躍の1年となるか、彼らに注目したい。(文:安保有希子)