11月13日、都内で行われた健康食品の発表イベントで、タレントのカイヤと美奈子が出席したが、記者の質問はカイヤに集中。美奈子の存在感は、ほとんどなかった。

 実際、翌日のスポーツ紙など各メディアの大半は、カイヤの話題を記事にしており、中には2人並んだ写真ではなく、カイヤひとりのものを掲載したり、美奈子について「イベントにはタレントの美奈子も同席した」という一文を加えただけの記事もあった。現場には多数の放送局のカメラも入っていたが、その一部は最初から美奈子を撮る気がないような動きをしていた。少し前までビッグダディの元妻として取り上げまくっていたメディアだが、その熱も一気に冷めたような形だ。

「しょせんは素人。何を聞いても面白いコメントが返ってこないし、世間もあまり関心がないでしょう」とは、現場にいたスポーツ紙記者。すでに美奈子を「過去の人」と見ているようだ。

 実際、記者の言葉通り、報道陣との応答で場を盛り上げていたのはカイヤ。夫で俳優の川崎麻世と別居中であることは周知の事実だが、それに絡めた質問にNGは一切なし。それどころか「恋人候補が6人いる」と浮気宣言、その一方で川崎にヌード写真を撮ってもらった話をした。

 一方の美奈子は「私も恋をしたい。今はしてないけど」と一言。記者たちからは「所属事務所同士の付き合いで、カイヤのバーターとして入れてもらったんじゃないか」とささやかれていた。

「何より残念だったのは、ダイエット食品のPRに対しての差。カイヤは35キロ減量をアピールして巨乳の谷間を見せたシースルードレス姿で出てきてメーカーを喜ばせたけど、美奈子側はそういったことを何ひとつ仕込んでこなかった」(前出記者)

 美奈子は自叙伝『ハダカの美奈子』(講談社)がベストセラーとなり、映画化までしたが、先月に放送されたフジテレビのバラエティ番組『全力教室』では第1回放送に起用されながらも、平均視聴率は5.7%。ある番組ディレクターは「この数字を見て、起用に二の足を踏んだところは結構あると思いますよ。今もいくらかイベント出演の仕事は入ってますが、旬のタレントに対してのご祝儀みたいなもの。これまでは素人扱いだから何もできなくても大目に見てもらえましたが、今後はトークひとつでも気の利いた発言ができなきゃ、使うところは減っていくだけ」と話す。

 12月に決まる流行語大賞には「ハダカの美奈子」という言葉が「ビッグダディ」とともにノミネートされており、主催者の狙いが元夫との揃い踏みにあることは明白だが、結局はビッグダディとの過去を引っ張り出さないと注目されないようでは、タレントとしての前途は厳しそうだ。


(文=鈴木雅久)