鉄柵の隙間や塀と塀の間など、人が何かに挟まってしまう事故が多発している中国だが、このたび、中年男性が超強力磁石にアソコを挟んでしまうという惨事が発生した。

「多米網」(10月8日付)によると先日、広東省中山市の消防署に、レスキュー要請の連絡が入った。

救助を求めたのは近所に住む45歳の男性で、血流改善や疲労回復に効果が期待できるとして、自宅で対になっている超強力磁石を体に当てていたところ、誤って陰嚢を挟んでしまったというのだ。

 現場に駆けつけたレスキュー隊によると、男性は激痛からか苦痛に顔を歪めており、強力な磁力の前に、なすすべがなかった。その後、市内の病院に緊急搬送され、さまざまな方法が試されたが、まったく歯が立たず、男性の体力も限界を超えていた。磁石に挟まれてから4時間が経過したころ、医師とレスキュー隊は決断を下した。粉砕機を使用し、磁石を細かく砕いていく方法を採ったのだ。結果的に男性は陰嚢部分に軽い傷を負ったものの、後遺症なども残らず、大事に至ることはなかった。


 中国版Twitter「微博」には、今回の事件に関して、多くのユーザーからコメントが寄せられている。

「中国のレスキュー隊はマジですごい。なんでも屋さんみたいだ。人の命だけでなく、人のチンコまで救うなんて……」
「ダメだ。電車に乗ってるんだけど、この男のツラそうな顔を見ると、笑いが止まらなくなってしまう」
「玉をつぶさなくて本当によかった。それにしても、写真を見ていると、まるで出産中のようだな」

 前立腺に疾患を抱えており、磁力による治療を思ついたという、この男性。
レスキュー隊の活躍により、なんとか無事で済んだようだが、自身の恥ずかしい写真がネット上に出回ることとなってしまった彼の心中やいかに……。
(文=青山大樹)