韓国人観光客が日本の飲食店で「虫テロ」に遭ったと不満をぶちまけ、韓国で波紋を広げている。

 この韓国人A氏によると8月19日、渋谷の有名パンケーキ店でアイスティーを注文すると、女性店員が虫の死骸と思われる物体が浮いているアイスティーを運んできて、「“これを飲んでみろ(笑)”といった態度でテーブルに置いていった」という。

別の男性店員に抗議すると、その従業員はアイスティーをいったん持ち去ったが、店員が持ってきたのは、虫を取り除いただけで量も減っている元のアイスティーだった。

 A氏は返金を要求したが断られ、結局、アイスコーヒーと交換することに。ちなみに、A氏だけ、最後まで水も提供されなかったという。さらには、食器やグラスもほこりまみれで、会計の際も複数の店員に嘲笑されたという。

 この「虫テロ」事件は、韓国メディアも大きく報じている。「日本の有名パンケーキ店で“虫テロ”被害」「日本人の“嫌韓”行動いつまで…今度は“虫テロ”」「東京の有名パンケーキ店で“嫌韓”トラブル」といった見出しが並んでおり、今回の事件が嫌韓感情に起因するものだという見方が強い。


 ネット上では「日本には本当に失望した」「今日から“嫌日”になります」「やっぱり疎ましい国だ」「もう絶対に日本旅行は行かない!」「我々は『日本が嫌いだ』と言っても言葉で終わるのに」といったコメントが寄せられている。また、「なんであんな国に行くんだ? テロをされるために行くのか」「嫌韓が心配なら、行かなければいい」「日本に行くなら、都市じゃなくて田舎の観光地にしろ」とA氏に対する意見も見受けられた。一方で、「キムチ国もスシ国も一緒だよ。韓国でも、こういう差別がないわけじゃない。むしろ、もっとひどいだろ」と自国に視線を向ける声もあった。

 今回の事件がこれほど物議を醸している背景には、過去にも同様の事件が起きていることがあるのだろう。
例えば昨年10月には大阪の有名寿司店で大量のワサビを盛られたという「わさびテロ」があったし、その直後には大阪・道頓堀で14歳の韓国人旅行者が日本人の若い男にいきなり暴力を振るわれる事件も起きている。

 ただ、それでも日本を訪れる韓国人観光客は増えており、今年上半期には昨年比42%増の339万人が訪日したというデータもある。果たして、「虫テロ」は、韓国人観光客にどんな影響を与えるのだろうか?
(文=S-KOREA)