夏クールも『刑事7人』(テレビ朝日系)に出演するなど、連続ドラマには欠かせない俳優となった吉田鋼太郎。だが、そんな吉田の俳優仕事が“激減”するのでは? とささやかれているという。



「今は、メーンの活動である舞台以外にもドラマに映画にCMに引っ張りだこですが、今後は映像の仕事をセーブして、舞台に専念するそうです。あの故・蜷川幸雄さんがどうしても吉田さんに引き受けてもらいたかったということで、吉田さんもホリプロも、その大役をOKしたそうですよ」(舞台関係者)

 吉田がOKした大役とは、『彩の国シェイクスピア・シリーズ』の芸術監督。同企画は埼玉県の「彩の国さいたま芸術劇場」でシェイクスピア全37作品を上演するため、1998年に蜷川氏を初代芸術監督に迎えてスタートしていた。蜷川氏が昨年他界したことで、吉田に白羽の矢が立ったわけだ。

「吉田さんはもともと舞台役者で、蜷川さん舞台の“常連”でもあった。その蜷川さんが死の間際に“遺言”として、関係者に『鋼太郎が残りをやってくれたら安心だなあ』と言われたようです。
本人もここまで引き上げてもらったという思いがあるので、二つ返事で引き受けたそうですよ」(芸能事務所関係者)

 しかし、芸術監督になったからには、演出以外にも舞台構成を考えたり役者の稽古を見たりと、多忙を極めることとなる。

「本人は『美味しい仕事が来たら受けるけどね(笑)』と俳優活動を完全引退するわけではないそうです。すでに2019年に再オープン予定の『渋谷パルコ劇場』のこけら落としの舞台も内定してますしね。吉田さんとしては、藤原竜也さんや小栗旬さんといった次世代の俳優さんたちを育てて、自分の後継者にしようという考えがあるようです。この12月には、その第一弾として藤原竜也さんと『アテネのタイモン』をやります。かなりの話題作になるでしょうね」(舞台スタッフ)

巨匠”蜷川氏の後を継ぐ吉田の仕事ぶりが楽しみだ。