渡部建(写真/Getty Imagesより)

 “多目的トイレ不倫”騒動により芸能活動を休止していたお笑いコンビアンジャッシュの渡部建が、今月15日に千葉テレで放送される『白黒アンジャッシュ』で約1年7カ月ぶりに復帰することが報じられ、話題となっている(千葉テレビは東京スポーツの取材に対して「そのような話はない」とコメント)。

 渡部は、20年6月に「週刊文春」(文藝春秋)で複数の女性と多目的トイレなどで不倫していたことが報じられ、テレビ番組などの出演を全面自粛し、芸能活動休止状態に。

同年末に放送された日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時』での復帰も取り沙汰されたが実現せず、昨年2月には豊洲市場の仲卸業者で働いていることが明らかになっていた。

『白黒アンジャッシュ』は04年にスタートしたコンビ初の冠番組で、渡部の芸能活動休止後は相方の児嶋一哉が一人でMCを継続していた。

芸能ジャーナリストの竹上光氏はこう語る。

「一昨年に渡部さんの復帰に動いていた日テレ放送の『ガキ使』SPでの復帰が実現しなかった時点で、他の民放キー局もその起用に及び腰になっていました。そんな最中、先陣を切るとしたらスポンサーとのしがらみが薄いNHKやネット番組、あるいはアンジャッシュのレギュラー番組を放送している千葉テレビ(=チバテレ)ではないかという声は、確かに一部ではありました。とはいえ、渡部さんを真っ先に番組起用するとなると大きな反響が予想されますし、千葉テレビさんも思い切った決断をしたと思います。

ただ、東スポの取材に対するチバテレのコメントを見る限り、まだ本格的に決定ではなかったと見られますが、さすがに芸能界パイプが強いスポーツ報知、日刊スポーツのスクープなので、信ぴょう性は低くはないと思われますが…」

 その一方で、こんな意見も。

「最近の芸能界、テレビ業界は新型コロナウィルスの新株のオミクロン株の脅威にさらされ、多くの芸能人や出演者がレギュラー番組を降板するなど危機的状況にあります。ハッキリ言って渡部さんの復帰云々と言ってる状況ではなく、彼にとっては騒ぎにならずにテレビに復帰するという意味で、タイミングとして悪くない。それに、状況いかんによっては“代役”という形で、民放キー局の番組に復帰できるかもしれませんしね。元々、テレビタレントとしての実績や能力はありますし、MC経験もありますからね」(バラエティー番組を手掛ける放送作家)

そもそも昨今は、不倫騒動の渦中に比べると世間の厳しい目もいくぶん和らいでいる観があり、それに加えて現在の芸能界を取り巻く状況が渡部の復帰にとって追い風に働く可能性もあるというわけだ。

 もっとも、今回の復帰によりすべてが安泰というわけでもなさそうだという。

「多少の追い風が吹くとはいえ、やはり地方局の元々の冠番組とキー局の番組へのゲスト出演とはハードルの高さが違いますからね。それに今回のテレビ復帰に対する世論が厳しいものであれば、ますます完全復活への道のりは遠のくことにもなりかねません。そういう意味では今回の出演は渡部さんにとって今後の芸能生活を左右する試金石になるはずでしたが……」(同放送作家)

「そのような話はない」と、否定とも取れるコメントを出した千葉テレビ。同番組での渡部の一挙手一投足に要注目である。