King & Prince

 Sexy Zone菊池風磨SixTONES田中樹らが出演したミュージカル作品『DREAM BOYS』のBlu-rayとDVDが8月10日に発売されることが発表された。同演目のDVD化は約5年ぶり、Blu-ray化は今回が初となるが、ネット上ではKing & Princeファンの不満が爆発しているようだ。

 『DREAM BOYS』は、2004年に滝沢秀明主演で初演されて以来、キャストや内容を変更しながら演じ継がれている「少年たちの夢と挫折、友情」の物語。今回パッケージ化されるのは、昨年9月に上演されたもので、菊池、田中のほか、ジャニーズJr.の7 MEN 侍や少年忍者、さらに紫吹淳、鳳蘭らが出演し、KinKi Kids堂本光一が演出を担当している。

 情報解禁された今月1日、「東宝演劇部」の公式Twitterは菊池と田中による告知動画を公開。今回は9月に同キャストで再演されることも発表されたが、菊池は「我々にとって初めてのドリボ(『DREAM BOYS』の略称)が保存版になるということで」「一発目はあれしかない」とアピール。田中も「今年もやらせていただくけど、昨年の初の俺らの新鮮味溢れる舞台は、ほかじゃ見れないですからね」と購買を促している。

 同ニュースに、ネット上では「円盤化に驚いたし、うれしすぎる!」「映像化は諦めてたから、あの時の舞台がまた見られるなんて夢みたい」などと歓喜の声が続出。

この日、Twitterでは、「#ドリボ円盤化」が日本トレンドの上位にランクインを果たした。

 そんな中、モヤモヤを募らせているのが、“ティアラ”と呼ばれるKing & Princeのファンたちだ。2019年9月と2020年12月~2021年1月に上演された同演目には、King & Princeの岸優太が主演、同・神宮寺勇太が二番手で出演したが、映像化の話はいまだ聞こえてこない。

 それだけでなく、King & Princeメンバーが2020年まで数年にわたり出演してきた舞台『JOHNNYS’ IsLAND』シリーズも映像化されていないのだが、King & Princeがキャストから外れて一発目にあたる今年上演の『JOHNNYS’ IsLAND THE NEW WORLD』は、9月1日にBlu-rayとDVDの発売が決定。なお、こちらはHiHi Jetsや美 少年らを筆頭に68人が出演している。

 そういった背景があり、不遇に感じたKing & Princeファンからは、「なんでJr.のジャニアイ(『JOHNNYS’ IsLAND』の略称)とふまじゅりのドリボは円盤化されるのに、キングのジャニアイとWゆうたのドリボは円盤化されないわけ? 事務所クソかよ」「キンプリ主演のジャニアイやドリボを円盤化すると、何か困ることがあるんでしょうか」「コロナの陽性者を出さず最後までやりきったWゆうたのドリボは、絶対的に世に残すべき。

事務所、キンプリ干しすぎ」「トレンドに上がってるドリボの文字見ると泣けてくる。なんでティアラさんたちの訴えが届かないの?」「どれだけの人がWゆうたのドリボの円盤化希望の要請送ったと思ってるの? 事務所への不満が積み重なって、みんな爆発してるよ」と悲痛の声が噴出している。

 ジャニーズが舞台のパッケージ化に消極的だった理由は諸説あるが、「ジャニー喜多川前社長は“生”にこだわる人でしたから、舞台のソフト化やネット配信には消極的だった」(演劇関係者)という話も。そんなジャニー氏は19年7月9日に永眠したが、King & Princeの舞台が一向に映像化されないのは、同グループの運営チームに“ジャニーイズム”が今も残っている表れかもしれない。

 その反面、ジャニーズ事務所副社長でジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏は、ソフト化やネット配信に積極的なタイプともっぱら。ジャニーズ本体とジャニーズアイランドで意見の違いが生じているとすれば、今後もKing & Prince出演の舞台作品が映像化されることはないのかもしれない。

 とはいえ、ファンであれば当然、「手元に残しておきたい」「配信で何度も見たい」と思うもの。今後は“ジャニーイズム”の良い部分は残しつつ、ファンファーストで運営してほしいものだ。