『ぽかぽか』(フジテレビ系)

 1月9日にスタートしたフジテレビの昼のバラエティ番組『ぽかぽか』の評判が悪く……ない!

 前番組の『ポップUP!』は8カ月で打ち切りとなる大惨事だったが、ハライチ神田愛花が司会を務める『ぽかぽか』は、フジテレビが絶好調だったころを思い出させるような勢いだ。

 初回視聴率こそ3.3%(ビデオリサーチ。

関東)と苦しい滑り出しで、4月からの放送時間短縮が発表されるなど不安だらけのスタートだっとなったが、数回の放送を経て、ネットには好意的なコメントが上がるようになってきたのだ。なかでも視聴者から絶賛されたのが、13日に放送された視聴者参加企画だ。

「スタジオが大爆笑に包まれたのは、金曜に行われた『ファミリープレッシャー』というコーナーです。視聴者ファミリーが2組登場して、ほしい物をかけて戦うという内容で、麻雀牌を積むゲームに挑みましたが、お父さんの手が緊張でプルプル震えてありえないような失敗が連続し、司会のハライチや周囲の出演者は涙を流さんばかりに大笑いしていました」(テレビ情報誌記者)

 ともすれば退屈極まりないコーナーになりそうだが、一般人に笑いの神が降臨し、ネットには、

「麻雀牌手積みするやつ涙出るほど爆笑した」
「麻雀牌手積み対決面白すぎる ずっとやって欲しい」
「素人さんの麻雀牌手積みがここまで面白いとはw」

 と、激賞のコメントが殺到。番組全体についても、

「ぽかぽか結構いい感じ」
「いい感じにユルくてずっと見てられる」
「ぽかぽか面白い。やっとフジテレビのお昼が帰ってきた気がする!」

 といった声が寄せられている。

当初は、「長過ぎる」「ハライチと神田愛花の不安が大きすぎる」「曜日レギュラーが弱い」などシビアな意見も寄せられたが、キー局関係者は「昼の勢力図が変わるかも」と太鼓判だ。

「初週は北川景子竹野内豊マツコ・デラックスといった大物がゲストで登場。かなりリラックスした雰囲気で進行し、生放送でたっぷりトークが聞ける番組はめずらしいので、これだけでもほかの番組との差別化は図れそうです。このほかにも、前番組が短命に終わった山崎夕貴アナが登場し、『ヒマだからEXCELの底を探した』と、キーボードの“↓”を9時間も押していたと告白するなど、全体的にユルユル。そもそも昼は片手間で番組を見る人が多いので、“邪魔しない感じ”が良いあんばいになっている印象です。

 こうなると、焦っているのは日本テレビでしょう。

日テレの『ヒルナンデス』は旅企画やファッション対決など、ユルい雰囲気を求める視聴者層を独占してきましたが、マンネリ気味だったのは事実。代わり映えのしないメンバーと企画に食傷気味だった視聴者が、一気に『ぽかぽか』に乗り換えるかもしれません。フジとしては、昼の帯番組の視聴率が上がれば番宣の効果もアップし、ゴールデンの番組の数字にも良い影響が生まれそう。もともと『笑っていいとも』で昼の天下を取った過去があるだけに、『“令和のいいとも”に育ってほしい』と、社内はかなり盛り上がっているようです」(キー局関係者)

『笑っていいとも』が終わったのは2014年3月のこと。少々長すぎる潜伏期間だったが、ようやくポカポカとした太陽の下に出られるか!?

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