在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、同7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超え、2023年1月にはTVer単体の月間アクティブユーザー数(MAU)が2700万に達するなど、もはや定番のサービスとなった。
しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。
そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は3月11日(土)~3月18日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。
最終回対決を制したのは『星降る夜に』
今回の結果は以下のとおり。
前週は最終回直前の『ブラッシュアップライフ』が5週ぶりに首位を奪取したが、最終回対決となった今回は吉高由里子主演の『星降る夜に』が巻き返し、1位を獲り戻した。大団円となった『ブラッシュアップライフ』も前週よりポイントを伸ばしたが、『星降る夜に』の勢いのほうが上回った形だ(トップ5滞在期間が前週より大幅に伸びている)。
『星降る夜に』はムロツヨシ演じる伴の登場からサスペンス色が強まり、一部で一星(北村匠海)が星になる(死ぬ)展開になるのではと危惧されたが、ハッピーな終わり方に。しかし『星降る夜に』にしろ『ブラッシュアップライフ』にしろ、今期のドラマは最終回序盤、もしくは最終回の前の回までに問題が解決し、最終回自体は長いエピローグのようなほっこり回の作品が目立つ印象だ。
ディーン“深夜”の心の遺品整理に涙…『星降る夜に』優しい結末に「よきよき」 吉高由里子主演のテレビ朝日系火曜ドラマ『星降る夜に』が3月14日、ついに最終回の第9話を迎えた。涙なしには見られない最後の「救い」と、悲しみを全て包み込むような温かい...『100よか』伸び悩み? 『相棒』は最終回効果で大上昇
3位から7位までは変動はなし。
今週は久々に8位に変動があり、人気深夜ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』の牙城を破り、門脇麦主演『リバーサルオーケストラ』が前週11位からジャンプアップ。
14日に最終回を迎えた『夫を社会的に抹殺する5つの方法』は伸び悩み、前週よりポイントを落として『リバオケ』と入れ替わるように11位にダウン。12日に最終回となった『Get Ready!』はポイントが微増し、月9『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』を上回る形となった。
“最終回効果”でいえば、(世帯視聴率に強いぶん)見逃し配信需要の乏しいテレ朝ドラマにおいても特にTVerに弱い『相棒』が、15日にシーズン21の最終回をついに迎えたということで前週比45ポイントアップという大上昇を見せ、今週15位に滑り込み。寺脇康文の復活に加え、及川光博や六角精児のゲスト出演など、シリーズの終着点を思わせる最終回SPだったが、公式Twitterが「これからも宜しくお願いします」とツイートしているだけに、まだ完結とはならないのだろうか。
〈前回のランキングはこちら〉『ブラッシュアップライフ』首位返り咲き! 『にんむず』上昇…TVerドラマ人気ランキング 在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、同7...