東京から帰って、きっぱりと植物学を諦めた万太郎(神木隆之介)。本も顕微鏡もしまいこみ、家業に専念するけれど、笑顔は消えて、眠れない日々を送っている。
実は綾は引き取られた子で、万太郎とはいとこ同士と聞いてびっくりその2。綾が幸吉(笠松将)に恋心を抱いていて、彼の住む村へと走っていったことでびっくりその3、ところが幸吉には妻がという展開にびっくりその4。やっぱり、『あさイチ』にゲストとして早めに登場する人は退場も早めなんですよねー、朝ドラ民の予測大当たり。今後も蔵人として出演はあるのかもしれないけれど、恋の相手としては幸吉はフェイドアウト。
でも、綾には悪いけれど、両思いなのに事故や病気で亡くなるとか、そういう悲しすぎる話ではなくてよかった。だけど彼女の幸吉への想いは、恋というよりも「この人となら酒の話をできる=好き!」みたいな、ちょっとズレたものだったかもしれないですね。きれいなピンクに染まったササユリを見て、「うまい酒を飲んだ時みたい」とつぶやくような、何よりも酒が大好きな人なんだから。そして綾本人もそれに気が付いている。「なんて強欲ながじゃろう」と恥じて涙ぐむ綾の背中をよしよしとさすってあげたくなりました。しかし、こうしてライバルが消えた竹雄(志尊淳)が、そこでもうちょっと踏み込めばいいのに!というシーンで、強気になれないのがもどかしい。
万太郎の植物への思いも、綾の酒造りへの思いも、竹雄の綾への思いも「峰屋の当主だから」「おなごだから」「身分が違うから」と縛られてどうにも動けない。「おばあちゃんの言う通りにする」と運命を受け入れる決心をした綾と、これからもふたりを支えると決意した竹雄。恵まれて育った傲慢さに気がつき、でも自由が欲しいと願う万太郎。偶然出会った、自由について熱く語る早川逸馬(宮野真守)と、「人の一生は短い。後悔はせんように」と自由を手放して後悔しているジョン万次郎(宇崎竜童)は、3人を自由にするきっかけになるんでしょうか。
『らんまん』万太郎たちに、自分の「好き」と仕事が結びつく日は来るのか(第3週) 万太郎は18歳。演じるのは、とうとう神木隆之介さんに。姉の綾も佐久間由衣さんに、お目付役の竹雄も志尊淳さんになりましたが、演じる人が変わっても、あの子どもたちがそのま...
■番組情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』
[NHK総合] 月~金 8:00-8:15 / 月~金 12:45-13:00(再放送)
[BSプレミアム・BS4K] 月~金 7:30-7:45 / 土 9:45-11:00(再放送)
[見逃し配信] NHKプラス
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、笠松将、中村里帆、島崎和歌子、寺脇康文、広末涼子、松坂慶子、牧瀬里穂、宮澤エマ、池内万作、大東駿介、成海璃子、池田鉄洋、安藤玉恵、山谷花純、中村蒼、田辺誠一、いとうせいこうほか
作:長田育恵
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮﨑あおい
制作統括:松川博敬
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
植物監修:田中伸幸
制作:NHK
公式サイト:nhk.jp/ranman