NHKは15日、旧ジャニーズJr.(現ジュニア)をメインにした音楽バラエティ番組『ザ少年倶楽部』のタイトルを『ニュージェネ!』に改め、内容も「次世代の男女アイドルらの魅力を紹介する番組」にリニューアルすると発表した。これを受けて、ネット上の旧ジャニーズのファンからは「出会いの場になる」「公開合コンでは」といった不安の声が続出している。
同番組については、約20年前に番組への出演を希望してダンス練習などに参加していた当時10代の男性が「NHK放送センター内のトイレでジャニー喜多川氏から複数回の性被害を受けた」と証言し、それをきっかけに番組の抜本的な見直しに入った。打ち切りの可能性もあったが、NHKは15日の定例記者会見で、タイトルを『ニュージェネ!』に変更すると発表。本年度末まで契約が残っているのでレギュラー出演していたA.B.C-Zの河合郁人やジュニアメンバーは継続起用となるが、番組は旧ジャニーズJr.に特化せず、「他事務所のタレントさんにもご出演してもらう」という。初回放送日は未定。
「局内トイレで性加害」報道でNHKが“ジャニーズ切り”決断か…『ザ少年倶楽部』打ち切り濃厚、『紅白』出場は絶望的に ジャニーズJr.をメインにしたNHKの音楽バラエティ番組『ザ少年倶楽部』の打ち切りが検討されていると報じられ、ファンに動揺が広がっている。16日に予定されていた収録が...番組公式サイトでも同じく見直し後の内容が発表され、タイトル変更後は「未来のスターを夢見る次世代(ニュー・ジェネレーション)の男女のアイドルやアーティスト、パフォーマーが集結し、その魅力を紹介する番組」になると明かされた。
SNS上では、旧ジャニーズのファンから「打ち切り回避になっても全然喜べない。女との出会いの場じゃない!?」「男女アイドルが出演って、これもう公開合コンとか出会いの場でしかなくなるやん。双方のオタクが誰も幸せにならない」「少クラが男女混合になるの無理……つながり発覚するジュニア続出でしょ」「Rの法則みたいになりそう」などといった不安の声が大量に飛び交っている。
これほどファンが「出会いの場」と化すのを危惧している背景には、過去の“実例”の影響がある。
今年1月、Sexy Zoneの佐藤勝利に初の熱愛報道が飛び出し、Awesome City Clubのメンバーで6歳年上のPORINとの親密関係を週刊誌で報じられた。
また、NHKにおいてもEテレで放送されていたバラエティ番組『Rの法則』で、2018年に司会を務めていたTOKIOの山口達也(当時)が出演者だった女子高校生タレントを自宅に呼び出し、泥酔状態でみだらな行為をしたことで大きな騒動に。番組は打ち切りになり、山口は事件をきっかけに事実上の芸能界引退となった。この時、一部報道ではジャニーズJr.(当時)のメンバーを含めた10代男女の出演者同士が楽屋などで連絡先を交換し合っていたとも伝えられた。
もちろん、男女の交際自体は何ら制限されるべきものではないのだが、ファンにすれば気が気でないのも事実。また、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は2024年度の公式カレンダーを発売しないと発表しており、持ち回り制で“カレンダー利権”にあずかっていた各出版社の忖度がなくなり、今まで以上に旧ジャニーズタレントのスキャンダルが報道されやすくなるともいわれている。さらに、今月中に設立されるエージェント会社を中心にした新体制に移行すれば、これまでのような事務所のタレント管理は期待できず、熱愛報道の頻発につながるのではと危惧されている。
来春の改編期にどうなるかは不明だが、ひとまず打ち切りではなくリニューアルで済んだ『ザ少年倶楽部』改め『ニュージェネ!』。ファンにとって朗報かと思えたが、新たな悩みの種にもなりそうだ。