(写真/Getty Imagesより)

「週刊少年ジャンプ」17号(集英社)が3月25日に発売された。今回、人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』にはいつも以上の注目が集まっていたが、壮絶な“肩透かし”にネット上では落胆した読者が続出しているとう。

サブカルライターが解説する(以下、ネタバレ注意)。

「今回同誌には『ワンピース』第1111話が掲載されました。“ゾロ目”という数字から、ネット上では早くから読者やさまざまな考察者たちが人気キャラで剣士のロロノア・ゾロが活躍する神回だと予想。ゾロの誕生日は11月11日で、祖父の名前は“ピンゾロ”と明らかにゾロ目が意識されています。実際、第11話、第111話でもゾロの活躍が描かれており、おそらくは連載最後のゾロ目回、しかも今号は表紙&巻頭カラーとあって、数号前からカウントダウンしながらこの日を待ちわびていた人も多かった」 

 読者の期待に応えるかのように、前号では長期戦となっていた強キャラのロブ・ルッチをようやく新技で退けると、“本命”の相手と目される世界最高権力「五老星」の剣の使い手であるイーザンバロン・V・ナス寿郎聖が接近。万全のお膳立てができあがっていたことで、「ゾロの左目の謎が明かされるのでは」などと大きな盛り上がりを見せていた。

「しかし、フタを開けてみると、特にゾロに目立った活躍もなく、“通常運転回”。それだけでなく、ルッチも倒しきれていなかったため、むしろゾロの株が下がってしまった格好。これにはネット上でも『な、なにもなかった…』『ゾロは関係なかったじゃん』『語呂合わせ考察者は自粛しろ』とガッカリ声が飛び交うことに。作者の尾田栄一郎先生は過去のインタビューで、展開を読まれることを嫌っていると明かしていただけに、あえて読者の予想を外してきたのかもしれません。ともあれ、次週から『ワンピース』は3週休みに入るだけに、読者は長らくモヤモヤさせられそうです」(前出・サブカルライター)

 故・鳥山明先生も天国で「ゾロ回じゃなかったのかよ」とツッコんでいるかもしれない。