イメージ画像:GettyImagesより

 旧ジャニーズ系グループのコンサートや舞台で「ファン乱入騒動」が続発したとSNS上で騒がれている。新体制に切り替わる時期ということもあり、事務所のセキュリティ体制を不安視する声も上がっているようだ。

 3月31日、WEST.が大阪城ホールでコンサートを開催。このコンサートに参戦した複数のファンから、SNS上で「銀テ目当てでバクステに侵入した男性がいる」との目撃報告が相次いだ。

 「銀テ」とは、ステージ演出で大量に放出される銀色のテープのこと。「バクステ」はメインステージの反対側などにもうけられたサブステージを意味し、銀テープを拾うために本来なら立ち入ってはいけないステージ側に乱入した男性がいたようだ。実際、ステージ側の通路のような場所で下を向き、銀テープを探しているらしき男性の写真も投稿されている。この写真を見る限り、周囲にメンバーやスタッフはいなかったようだ。

 ファンの書き込みによると、男性は銀テープ発射後に客席スタンドの柵を乗り越えてサブステージの花道に侵入し、テープをわしづかみにしてポケットに入れていたという。ファンが叫んで異常を知らせようとしたものの、スタッフはなかなか気づかず、数分後にやっと連行されていったとされている。

 銀テープは公演の記念品になる上にメンバーがメッセージを書き込むこともあり、希少性があるためオークションサイトへの出品が絶えない。そのためネット上では「転売ヤーなのでは」と指摘されているが、万が一にもメンバーに危害を加える意図があったら取り返しのつかないことになるところだ。

 これに対して、ネット上では「メンバーがいる時だったらと思うと怖すぎ」「セキュリティがばがばじゃん」「この男性、私が会場出る時にちょうどいて同行者の女性がスタッフに謝っていたけど本当に二度とすんな」などと心配や憤りの声が相次いでいる。さらに「このせいで外周ステージや銀テがなくなるかもしれない」と危惧する声もあるようだ。

 旧ジャニーズ系グループでは、この数日前にも乱入事件が騒がれていた。Hey! Say! JUMPの高木雄也が主演する舞台『東京輪舞』の東京千秋楽となる公演が3月末にあり、カーテンコールで赤いコートを着た女性客が全力疾走でステージに駆け寄ろうとし、スタッフに制止されたとの情報が飛び交ったのだ。旧ジャニーズ情報を発信する大手SNSアカウントでは「黒服(スタッフ)に全力で取り押さえられるも激しくピース」などと伝えられ、女性はその数日前の公演でも最前列に行ってスタッフと揉め事を起こしていたという。

 この件については、ネット上で「リンゴ女を思い出す」という声が続出。2007年にタッキー&翼のコンサートでステージによじ登ろうとし、当時タレントだった滝沢秀明氏に「皮をむいてほしい」とリンゴを差し出すなどして騒いだ女性のことで、女性は「滝沢秀明は悪魔」「ストーカーされている」などと謎の主張を展開していた。

 女性は警備員に取り押さえられたものの、滝沢氏の至近距離にまで近づけてしまったことで、旧ジャニーズの警備体制の見直しを求める声が相次いだ。

それから十数年が経過したが、ファンの乱入騒動が続発したことで、改めてセキュリティ体制をめぐって議論が起きそうな気配となっている。

 一部では、旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務などを引き継ぐ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が4月から本格稼働し、ちょうど体制が切り替わる時期であるため、ガードが甘くなっているのではと指摘する声もある。そのようなことがないよう、STARTO社はタレントが安全に活動できるように注力してほしい。