――海外セレブの来日プロモーション。本国ではパパラッチに追われる彼らも、日本では束の間の自由を謳歌! しかしそれゆえ、日本滞在をお世話するスタッフたちの苦労は多いんだとか。
『メン・イン・ブラック3』(以下、『MIB3』)のキャンペーンで来日したトミー・リー・ジョーンズ。『ダーク・シャドウ』のキャンペーンで来日したティム・バートン監督。それぞれ親日家で知られるセレブですが、日本のどんな所がお気に入りなんでしょうか?
まずトミーは、『MIB3』のワールドツアーの最初から「日本以外の外国には行かない!」と宣言していたそうで、『MIB3』スタッフのご一行とは別に単独で来日。ハリウッドセレブに好きな日本食を聞くと、たいてい神戸ビーフ、お寿司、天ぷらというのが定番で、最近ではラーメンというスターも多いですが、トミーの場合は「鮎」。どうやら鮎の塩焼きがお気に入りだそうです。そして、好きな場所は京都。
ティム・バートン監督は、ジョニー・デップと同日に来日しましたが、単独取材は受けなかったジョニーのかわりに、彼の帰国後も精力的に取材を受けていました。「プロモーションにとても協力的でいつも助かります」とスタッフからの評判も上々。そんなバートン監督のお楽しみはオフにあり、今回の来日では丸1日お休みをもらったそうです。秋葉原で買い物したり、メイドカフェへ行ったり、中野ブロードウェイへ行ったり……。目撃者がTwitterで情報を拡散していましたね。
サブカル系のポイントを抑えた遊び方は、ティムのイメージ通り。ちなみにスタッフは、米国で監督の取材をした記者から「バートン監督が、『ダーク・シャドウ』の宣伝で日本に行くと言っていましたよ」と聞き「え、まだ呼んでないのに?」とビックリしたそうです。呼ぶ前から、日本に来る気マンマンなんて、これぞ親日家でしょう!
日本が好きなのは同じでも、見えてる世界はまったく違うトミー・リー・ジョーンズとティム・バートン。彼らは同時期に来日しても、絶対にニアミスしそうにありませんね。
斎藤 香(さいとう・かおり)
映画好きが高じて、映画誌編集者を経てフリーランスライターに。