年末の特別歌番組の出演者が続々と発表されている中、先日明らかになった『ベストアーティスト2013』(日本テレビ系)の出演ラインナップが、ジュリー派のジャニーズのみだったことが一部で話題になった。、TOKIO、関ジャニ∞などに加え、ジャニー喜多川氏の寵愛を受けてきたHey!Say!JUMPもジュリー派になったことは記憶に新しい(既報)。

一方、SMAPをトップに、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、Sexy Zoneなどを擁する飯島派、この2派閥が現在ジャニーズ事務所の後継者争いを繰り広げている。

「ジュリーと飯島の派閥争いといっても、結局はジュリー強しというのがマスコミの見方ですね。まず嵐がいるし、TOKIOに関ジャニ∞など、冠を任せられるグループがちゃんと育っている。もちろん、飯島さんにはSMAPがありますが、そのバーターを2年も続けてるのに、キスマイがなかなか育っていないのは痛い。山下智久赤西仁もいますが、彼らには飯島さんが得意とするバラエティ路線は向かないでしょう」(テレビ局関係者)

 いまや、派閥ごとに出演する番組も決められ、別派閥のグループとの共演は年に数回あるかないかの状態だ。そもそも、派閥争いがここまで複雑化した理由はどこにあるのだろうか。

「事務所として一番安定していたのは、SMAPがヒエラルキーのトップに存在していた頃。事務所もその状態をキープしていくつもりでしたが、嵐が売れてしまったことで、全ての予定が狂ったそうです。SMAPを抜かずに活躍する分には大歓迎だけど、越えてくるとは事務所も思ってなかった。それにより、事務所内ヒエラルキーの形がいびつになり、不安定になってしまった。嵐を立てればSMAPが立たず……って感じでしょう。テレビ局にとっても、どちらを立てるべきかは悩みどころ」(芸能プロ関係者)

 2008年にSMAPに続いて国立競技場で公演、09年にはSMAPとTOKIOで固定化していた『紅白歌合戦』(NHK)に初出場、翌年には白組司会者として史上初のグループ司会を務めるなど、思わぬ大躍進を遂げた嵐だが、その活躍が皮肉にも不和を生じさせていたということか。

 一方、「ジュリー強し」というマスコミの声を察してか、飯島女史も新たな動きを見せているという。

「赤西が飯島派に入りましたが、これも飯島さんの計算あっての人事だとか。赤西は、軍団を率いていた時代に築いた夜遊び人脈のおかげで、事務所の垣根関係なく、いろんな芸能人と付き合いがある。それこそ、小泉今日子なんかを始めとするバーニング勢にも気に入られてたんだそう。で、その赤西の各方面への業界ネットワークを飯島女史が欲していたらしい。つまり、打倒ジュリーに向けて、女史はバーニングにお力を借りることにした……そのキーマンが赤西だったようです。

SMAP主演のドラマでバーニングのタレントが共演しているのは、そのせいですよ」(前出・芸能プロ関係者)

 にわかには信じがたいが、実質のジャニーズ後継者争いの構図はジュリーVSバーニングwith飯島女史で進んでいるようだ。もはや、事務所のお家騒動の域を越え、芸能界全体を巻き込むような事態になりつつある。ジャニーズ事務所の名の下に、全てのグループが共演を果たす日はいつ訪れのだろうか。