ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。

そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、1月24日~30日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、全力ダンスでポテンシャルの高さを発揮



 ダンスのうまさに定評のある7人組ユニット・Travis Japanの動画は、24日に「【倍速ダンス】「Lock Lock」倍速再生でダンスは難しい!」「【ダンス動画】Lock Lock(dance ver.)」の2本が配信された。1本目は彼らのオリジナル曲「Lock Lock」を倍速再生し、超高速ダンスに挑戦。ちなみに同曲はKis-My-Ft2がTravis Japanにプレゼントした楽曲で、振り付けは千賀健永が担当している。この収録前、メンバーは定点カメラのリハーサル動画の撮影に臨んだそうだが、宮近海斗が「その『Lock Lock』を2倍速でやれば、2倍楽しめるんじゃないか」と、提案。「僕らならできるかな」(宮近)との思いつきで始まるも、実際に2倍速バージョンを聞いてみると、予想以上のスピードに「無理でーす!」「2倍ってこんなに速いんだね」(川島如恵留)と、ギブアップ状態だった。

 やはりフォーメーションチェンジなどを考えると物理的に不可能だとして、1.5倍速バージョンを確認。

「Travis Japan、ちょっとプライドがあるので。このぐらいの速さでも踊れないと」(宮近)と意気込み、1.5倍速で1回目のチャレンジへ。さっそく音に合わせたところ、言い出しっぺの宮近は移動が間に合わずにメンバーに接触。1回目ですらヘトヘトになり、それぞれ倒れ込んでしまった。2回目は七五三掛龍也が立ち位置を間違え、吉澤閑也に被る形になったと申告。「せっかく、シズの踊りがあるのに、そこ被っちゃって。
(吉澤のダンスを)見せられなかった」と正直に打ち明けると、優しい吉澤は「全然大丈夫だよ」と、フォロー。七五三掛のミスを責めずに「言っても、俺もできなかったところあるよ」(吉澤)と、自身の非を認めて庇った。

 そんな中、宮近は「お前もだよな?」と、中村海人を“捕獲”。中村は「何? 何が?」と身に覚えがない様子で、ひとまず七五三掛の代わりに「すみません、もう1回やらせてください」と、謝罪。“萌え袖”にして「お願いテロンテロン♪」(中村)と可愛くおねだりするも、七五三掛に「テロンテロンまで行かなかったね」と、ダメ出しを受けていた。以降、完璧を目指して繰り返し踊る7人。
宮近がまたも吉澤にぶつかる一幕があり、さっきまで他人を晒し上げておきながら、ポケットに手を突っ込んで「俺、ちょっとミスったわ」と、名乗り出た(腹立つ態度)。ようやく4回目で納得いく映像が仕上がり、最終的に完成版を公開。だいぶ体力は奪われていたはずだが、キレッキレの動きは健在で、普段のトレーニング、レッスンの成果や努力が伝わってくる。後半はさすがにキツそうだが、“曲が速いから”と、手を抜いている素振りもなかった。再生回数は倍速ダンスが38万台、2本目は32万台(2月1日時点)。





 SixTONESも「【表紙撮影の裏側】レモンを持つどころかレモンになっちゃった!?」(1月25日)に加えて、株式会社 明治とコラボレーションした「【驚きの新体験】美味しいチョコレートができるまで!」(28日)の2本を配信中。
通常分は、SixTONESが表紙を飾った雑誌「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA、23日発売号)と、「サンデー毎日」(毎日新聞社、29日発売号)の撮影の裏側に密着したもの。動画のメインは「ザテレビジョン」の現場で、ソロ撮影や、座談会形式のインタビュー取材の模様を紹介。なかなか映像だと見られない場面だけに、ファンにはたまらない1本だろう。

 森本慎太郎の冗談でスタッフの笑いが漏れるなど、和気あいあいとした雰囲気はいつも通りだ(1分25秒頃~)。また、同誌の象徴であるレモンを持った上での表紙撮影に挑んだほか、レモンの被り物でコミカルなポーズを披露するSixTONES。対照的に、「サンデー毎日」の取材では“仕事”をテーマに真面目に語っている。
沖縄での「寝起きドッキリ」(18年7月6日公開)で、ビリビリペンを食らった高地優吾は、「サンデー毎日」のカメラマンに「ビリビリペン、高地さんですよね? ナイスリアクション」と、褒められていた。

 そして、Jr.活動を振り返り、京本大我は「なんだかんだこうやってずっと下積みでここまで来て。なんかこう、ほかのJr.の子たちから見たら、結構恵まれてる状況にはある6人だったと思うんで。次のチャンスはちゃんと掴みたいなって思いますね」と、コメント。森本も「空港で例えると、滑走路は1つだけなんですよね。離陸する場所が1つしかないんです、CDデビューっていう。
そこをだから、もう1個新しい離陸場所を作ってあげることによって、ちっちゃい子が育つんじゃないかって、そう思っております」と、わざとカッコつけた表情で熱弁。ふざけつつも、自分たちだけでなく後輩の行く末を気にかけている点に、筆者は胸を打たれた。

 2本目は16分ものプロモーション動画で、SixTONESの6人が「Hello,Chocolate TOUR」を体験。元気いっぱいのジェシーは冒頭でメンバーにハイタッチを求めたが、最後の松村北斗のみスルーし、「やれよ!」(松村)と、ツッコミが飛んだ。その松村について、筆者は何度も書いているように私服のセンスに大注目しているのだが、今回もなかなか味のあるアイテムを着こなしていた。黒のタートルネック(長袖)にオレンジ、青、黄色、黒といったボーダーのTシャツを重ね着。明確な撮影時期は不明ながら、冬には珍しいビビットカラーがやたらと目立つ。47秒頃、ツアーの詳細が表示された際は、どことなく松村のTシャツと「Jr.チャンネル」のロゴでお馴染みの柄と色合いが似ているように見え、思わず吹き出して笑ってしまった。

 一部Twitterユーザーの間では、問題のTシャツは「永谷園」と呼ばれているとか。“量産型ファッション”とは違って自分の好きな服を自由に着るあたりは、松村の長所とも言えるだろう。もはや楽しみの1つになっているため、今後もどうかこのまま突き進んでほしい。一方で、企画自体はチョコレートに関するクイズを挟み、正解者のみさまざまな体験が満喫できるというツアー。田中樹が進行を任され、ハローチョコレート案内人・櫻井佳洋さんの協力でカカオやチョコレートの知識を学ぶ5人。最後に田中が「皆さん、櫻井さんから何か発表が……」と切り出すと、「デビュー?」とザワつく一同。田中は「CDデビューを櫻井さんから聞くことはたぶんないです!」と呆れるなど、終始賑やかなPR動画だった(実際の発表はお土産選びの案内)。再生回数は2月1日の段階で2本とも32万台。





 26日に配信されたのは、美 少年ファン待望の「【ダンス動画】Cosmic Melody (dance ver.)」。こちらは美 少年(当時は東京B少年)にとって初のオリジナル曲で、中高生の彼らにピッタリな、ややファンシーな曲調と覚えやすい振り付けが特徴だ。個人的な“おもしろポイント”は、1分頃からの佐藤龍我の動き。もともとダイナミックな所作が多いものの、やけに飛び跳ねて「ミラーボール回してぇぇぇ~」(岩崎大昇)へとつながる。佐藤&浮所飛貴は真ん中でクルクルと回転する金指一世を操るような仕草をしており、楽しそうな様子が画面越しに伝わってきた。ちなみにその佐藤、上半身は小学生の男の子がふざけて“お父さんのYシャツ借りてみました”といった風貌なのに対し、下半身は足が長すぎてむしろアンバランスにすら見えるほど。そして、筆者が6人の中で好みなのは、浮所のダンス。1つ1つの動きが丁寧で、振り付けをこなす中でも余裕が感じられるのだ(特に好きなシーンは40~57秒頃)。

 何度見ても元気をもらえる動画ながら、2番で金指が歌う「パピプピ~♪」の部分がない点は非常に残念だった。コメント欄は「ダンスが上手になってるのにグループとして一体感がないのが残念」「一人一人が自分で精一杯ってふうに見える。もっと揃えることを意識してほしい」といったダメ出しや、「浮所くんのダンスは一番安定感があって、無駄な動きも少ないから落ち着いて見れる。所々の魅せ方もうまい」「ダンスに関しては浮所くんがダントツでうまい。体幹がしっかりしていてずっと見ていられるし、どこにいるかがすぐにわかる。龍我は動きは大きいけど、少し体幹がブレてる気が……」と、主に浮所への絶賛の声が多く見受けられた。美 少年初の定点カメラ動画とあって、再生回数は26万台(2月1日時点)と、順調に増えている。



 また、HiHi Jetsも前週の「HiHi Jets (dance ver.)」に続いて、27日に2本目のリハーサル動画「baby gone (dance ver.)」を公開。振り付けは猪狩蒼弥が中心となって全員で作り上げ、「車(ドライブ)を意識」しているとのこと。スタイルの良さ、どこか品のある立ち居振る舞いを含め、このグループは作間龍斗が加入して本当に化けたなぁと、あらためて感じた。再生回数は21万台(2月1日時点)。





 Snow Manは1月29日に「ジャニーズカウントダウン2018-2019 in 東京ドーム | 『VI Guys Snow Man』『Party! Party! Party!』」と、30日には通常分の「Snow Man 人狼ゲームでブチ切れ!?【寝たら見られない初日の出ロケ(中編)】2/3」が配信されている。29日分は大みそかに行われた『ジャニーズカウントダウン2018-2019』のステージから、フジテレビ系での生中継前のパフォーマンス動画を公開。会場に入れなかったファンにとって、「Jr.チャンネル」様様の1本だろう(個人的な見どころは17秒頃の岩本照の腹筋など)。Snow Manといえば、春頃に9人体制に以降する予定だが、今回は「VI」(シックス)を強調した楽曲ということもあり、コメント欄は「6人のSnow Manは最高!」「6人のこのパフォーマンスが見れなくなるのが嫌」「9人を受け入れようっていう気持ちが出てきたところでこんな動画見させられたら、また6人がいいって思っちゃう」と、やはり新メンバー(村上真都ラウール目黒蓮向井康二)の加入に反対派の声が相次いでいる。

 そんな中、『カウコン』終了後に撮影されたロケの模様も、6人の“わちゃわちゃ”が楽しめる内容だけに、ファンなら胸をえぐられる内容かもしれない。動画自体は前回に引き続き、初日の出を眺めるために千葉県・九十九里浜に向かっている車内での映像。「寝たら見られない初日の出ロケ」を敢行中の彼らは、市民チームと人狼チームに分かれてトークしながら人狼を見破る「人狼ゲーム」を始めた。スマートフォンアプリ「人狼ゲーム~牢獄の悪夢~」を使って進めていき、最初の人狼は岩本に決定(この時点でメンバーは他者の役職を知らない)。人狼(1人)と市民(4人)以外に「占い師」なる役職があり、ゲーム開始時から1人でオーバーな演技を実行中の佐久間大介が占い師となった。この占い師は誰か1人を選んで占うと、その人が人狼か市民かを把握できるのだが、佐久間は一発で岩本が人狼だと特定。それまで「そろりそろり!」などとふざけていた佐久間も、まさかの的中で数秒黙り込んでしまった(3分28秒頃~)。

 人狼を見つけるべく3分間の話し合いタイムに入ったところ、ゲームに詳しい阿部亮平に疑いの目が集中。人狼を知っている佐久間は「みんな阿部を疑うなよ!」とさりげなくヒントを与え、「俺は市民です」(阿部)「お前市民なんだ」(佐久間)とやり取りするも、「お前、信用しすぎだよ」(深澤辰哉)「目が濁ってるわ」(渡辺翔太)と、散々な言われよう。客観的に見ると、ほとんどしゃべっていない岩本は明らかに怪しかったが、最初の投票の結果、やはり岩本が人狼だと突き止められた。これにより、あっさり市民チームの勝利。速攻、バレた岩本は耳の穴をかっぽじって「超つまんねぇ、もう帰る! もういいよ、初日の出とかいいからもう帰ろう!」と、声を荒げた。占い師の佐久間にも、市民チームにもすぐに正体を暴かれてしまい、「二度と人狼やらない」(岩本)と逆ギレ。“不機嫌モードの演技”ではなく、本当に悔しそうな岩本は「超つまんねぇ、超つまんねぇ」と、への字口に。こういった場合の彼には手がつけられないのか、メンバーもさほど掘り下げずに笑うのみだった。

 2回戦は、1日目の人狼処刑会議で佐久間が集中攻撃に遭い、隣に座る渡辺は「とにかくうるさいから黙らせたい」と、チクリ。市民は死んでしまうと会話に参加できないため、佐久間が真顔で制止していると、「とりあえず、うるさいやつは黙らせられる」(渡辺)と、ニヤついた。次に阿部(市民)が処刑され、2日目の話し合いで深澤が「俺、占い師。翔太が人狼」と、ぶっこんだ。渡辺は「おい……ちょっと待ってよ」と動揺し、「翔太、言い残すことは?」(岩本)と問われ、「特になりません」と、発言ミス。結局的に占い師は本当に深澤、人狼も渡辺ですんなり勝負がついた。そして午前4時、眠気もピークのメンバー。華奢な渡辺は頬骨が出っ張って見えることもあり、目が半開き状態になると“ものスゴく病弱な人”に映ってしまう(11分頃~)。初日の出までの約3時間、九十九里近くの浪川荘で休憩。布団と鍋セットが用意されており、「もうホント、旅行みたいになっちゃってる」(深澤)と、プライベート感あふれる時間が流れていた。

 相変わらずハイテンションの佐久間に、渡辺は「イカれてるわ」と、またもさりげなく毒を吐いたのだが……。「そんな佐久間が予想外の行動をするとはまだこの時は誰も知らない……」と、今後の波乱を匂わせるテロップが入った。6人で乾杯(お水)し、お鍋を食べてまったり。コメント欄は「もうほとんど6人の旅行って感じ! もしかして6人の思い出としてYouTube側が作ってくれたのかな?」「素のSnow Manを見せてもらってる感じで幸せ」「この6人にしか出せない空気感がとても魅力。デビューは6人がいい」といった書き込みが続出。再生回数は1本目が30万台、2本目は19万台(2月1日時点)で、増員決定の影響なのか、以前に比べてハイペースで視聴数が伸びている。
(中村チズ子)