秋篠宮家の長女・眞子さまとの結婚延期問題に揺れる小室圭さんに関して、ある衝撃の事実が報じられた。圭さんは10歳のとき、父親が自殺によって亡くなっており、その1週間後、父方の祖父も後を追うように自ら死を選んだことが明らかとなっているが、父方の祖母もまた約1年後、同様に自死していると「女性セブン」(小学館)が伝えたのだ。



 さらに同誌によると、圭さんの母・佳代さんは、祖父の死直後から、元暴力団関係者の知人の力を借り、遺産相続の相談を行っていたといい、父方の親族から眉をひそめられるようになったという。そして、現在、小室さん親子と親戚は没交渉になっているそうだ。

 「自殺」「遺産」「暴力団」……まがまがしい言葉の並ぶ記事に、世間は騒然。あらためて「圭さんとの結婚を取りやめるべき」といった世論が高まる中、一方では、「報道の自由があるとはいえ、さすがにプライバシーを侵害しすぎているのでは」という声もまた徐々に広がりつつある。

 また、皇室問題に詳しい弁護士X氏も、サイゾーウーマンの取材に対し、以前から「結婚問題解決の足がかりは、マスコミが小室さん親子に関する報道を自粛すること」を挙げているが、世間からは「ではなぜ宮内庁は、マスコミに対して、報道自粛の要請を行わないのか?」という疑問も散見される状況だ。そこで今回X氏に、小室さん親子をめぐる報道がやまない背景について話を聞いた。



 宮内庁のホームページには、「皇室関連報道について」というページが存在している。「最近の報道の中には,事実と異なる記事や誤った事実を前提にして書かれた記事が多々見られます」とし、「必要に応じ宮内庁として,正確な事実関係を指摘することといたしました」と、いくつかの週刊誌記事などに対して、訂正を行っているのだ。

 眞子さまの結婚問題に関しては、昨年5月、「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」という文書を発表。週刊誌には、皇后さまが眞子さまのご結婚に関してさまざまなご発言をされていると掲載されているが、「(皇后さまは)細心の注意を払って固く沈黙を守り続けて」いるとして、暗に報道内容を否定しているのだ。しかし、小室さん親子に関する記事を取り上げ、否定するということはなく、そもそもこの「皇室関連報道について」をよく読むと、こと皇后さまの記事に関してのみ、宮内庁が指摘を入れていることがわかる。

「かつて、一部のマスコミが、 美智子さまが皇居内の自然林を伐採したうんぬんといった事実無根の記事を書いたことがあります。
そのことで美智子さまが大変心を痛められたことがあり、このような“実害”が二度と起こることがないように、宮内庁が注意しているものと考えられます。最近も『美智子さまが誰々にこう話された』などという話が多いことから、特に注意しているのではないでしょうか」

 宮内庁はこうしたチェックの目を、圭さんの報道にも向けることはないのだろうか。

「圭さんは、現時点では一般の国民ですし、たとえ将来、眞子内親王殿下と婚姻されても一般の国民です。そのため、宮内庁がどうのこうの言う立場にはないと考えられます」

 眞子さまと婚約内定しているとはいえ、圭さんはこれまでもこれからも皇族ではない。それゆえに宮内庁は、マスコミに対して何も言えないのが、過熱し続ける報道の背景にあるようだ。



 しかし、わが国のプリンセスの結婚相手に関心を抱く国民は多い。
その期待に応えるため、マスコミは「報道の自由」のもと、今後も小室さんサイドの取材を進める可能性は高いとみられるが、「報道の自由」と「プライバシーの侵害」は、どのように考えるべきなのだろうか。

「芸能人や文化人などの著名人は、テレビやマスコミに露出すること、また自分のプライベートも“売り物”にして、いわば“カネ”を得ています。そんな彼らが、『プライバシーに配慮してほしい』などと要望することは、言ってみればおこがましいこと。例えば先日、麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧さんなどは、一般人が麻薬を使用して逮捕された時の報道よりもニュースバリューがあるため、大きくかつ大げさに報道されましたが、やはり普段、テレビやマスコミに出て“カネ”を得ていますから、逮捕の時だけ『一般人より大きく大げさに報道しないでくれ』などとは言えないわけです」

 対して圭さんは、一般の国民である。普段から、テレビやマスコミに露出することで名声やカネなどを得ていないため、「報道の自由」より「プライバシーの侵害」が優先されると、X氏は言う。

「著名人はある程度、『報道の自由』がリードすることでしょう。
しかし一般人の場合は、大きく大げさに報道されるいわれもないということです。『報道の自由』と『プライバシーの侵害』は、 報道の対象者によって、どちらが優先されるか、 どちらを控えるべきかというマトリックスが描かれることになります」

 かつてフジテレビが、『めちゃ×2イケてるッ!』で、STAP細胞騒動の渦中にいた理化学研究所元研究員・小保方晴子氏のパロディを扱ったことがあるが、現在の圭さんには、それと同様の事態が降りかかっているという。小保方氏の一件の際には、視聴者から番組への批判が巻き起こっていたが、圭さんに関してはそういった声は少数なのかもしれない。

「マスコミは、眞子内親王殿下を小室さんと結婚させたくないために、このような報道をしていると誤解されても仕方がないのではないでしょうか。もはや“面白おかしく”のレベルすら超えて、“結婚させない”ための努力をしていると考えざるを得ません」

 そう強い言葉で疑問を呈したX氏。まもなく天皇陛下の退位、皇太子さまの新天皇即位となるが、果たしてそれまでに、結婚問題に何らかの答えは出るのだろうか。