作り上げたスキャンダルの数もJr.随一?

 2020年1月22日、ジャニーズ事務所初の両A面シングルでCDデビューを果たすSixTONESとSnow Man。ジャニーズJr.歴が長いメンバーも多く、過去にはネット上を賑わすうわさをはじめ、週刊誌で女性が絡むトラブルを報じられたメンバーも存在する。

今回は、ヤンチャだった彼らのスキャンダルを振り返りたい。

SixTONESは風俗嬢スキャンダル報道

 SixTONESは、高地優吾・京本大我・田中樹・松村北斗・ジェシー・森本慎太郎からなる6人組。12年放送の深夜ドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)の共演者で、グループ結成前は「バカレア組」と呼ばれていた。15年に「SixTONES」として始動し、ジェシー&京本がメインボーカルを務めている。その京本は、現代劇を中心に活躍する俳優・京本政樹の息子であり、“二世タレント”だ。デビュー前の17年2月(報道当時は22歳)には、“性感マッサージ”の女性とトラブルになり、お店を出入り禁止になったという衝撃的な内容を「フラッシュ」(光文社)にスクープされている。

 事件が起こったのは16年12月。

京本は「ヤマモト」の名で派遣型の性感マッサージ店の60分コースを予約し、ラブホテルで女性と合流。同店は女性が全身をマッサージした後にいわゆる“手コキ”のサービスはあるものの、男性からのおさわりを禁じているという。しかし、京本は途中で女性に口淫を強要し、体を押し倒して無理やり本番行為に及んだとのこと。彼を担当した女性は、この出来事をきっかけに体調不良に陥ったといい、1カ月近くたつ頃にお店に事情を打ち明けたそうだ。

 同誌が京本を直撃したところ、「(ホテルには)行ってない。まったく関係ない」と否定。

ジャニーズ事務所の代理人弁護士は、「ご指摘の日時ごろ、出張マッサージを受けたことは事実」と認めたが、性交渉などの強要については「断じてございません」と、回答していた。13年にモデルで女優・三吉彩花との熱愛説も浮上し、下積み時代は複数回に渡ってファンを失望させてきた京本。デビュー後は会心するだろうか?

AKB48、『Rの法則』共演者など女性関係も

 また、森本と田中はAKB48グループを含め、女性アイドルと「つながっている」疑惑がたびたび話題になった。森本は16年7月にプライベートで開設したと思しきインスタグラムの“裏アカウント”のスクリーンショットが流出。まだJr.だった永瀬廉(現King&Prince)や、乃木坂46の星野みなみ、元アイドリング!!!メンバーで、当時はアイドルグループのマジカル・パンチラインに所属していた佐藤麗奈らとSNSを介して交流している可能性が強まった。

 森本がインスタにアップしていた自撮り画像や、岩橋玄樹&神宮寺勇太(現King&Prince)と撮った3ショットなどが出回り、星野らしきアカウントの人物と、フォローリクエストに関して「きたよー。ジャニオタだとおもう」「みなみばれてない?」とやりとりする画像も。

AKB界隈とJr.の裏アカが芋づる式にバレてしまう大騒動に発展した。以降はしばらく音沙汰なかったが、19年5月中旬にジェシー&森本だとされる後ろ姿の男性と、女性1人がコストコホールセール 川崎倉庫店(神奈川県)で買い物をしていたという盗撮画像がネットに上がり、ファンが動揺。私服のセンスや体形は2人に酷似しており、女性が森本に似た男性の隣にいたため、「彼女ではないか」と疑われた。

 ファンの間で「2人きりじゃないし、誤魔化せると思ったのかな」「そもそも正面からの写真じゃないから、慎太郎かどうかわからない」「慎太郎くん、さすがに彼女と歩くほどバカじゃないと思ってる」といった意見が出る中、「森本の妹」である説も飛び交う事態に。そして渦中の森本は、5月25日に公式携帯サイト・Johnny's webの「すとーんずのぶろぐ」を更新。“コストコデート”疑惑には触れなかったものの、最近は「英語の勉強」を頑張っていると明かし、友人や、ジェシー、「おれの妹」と学んでいると報告。

これに対しても、「慎太郎のブログ、遠回しに『妹だから』って言ってる」「妹の話してるのがわざとらしい」と、受け止め方はさまざまだった。コストコの一件は、決定的証拠は出ておらず、“グレー”のままとなっている。

 そして、田中も女性アイドルとの交流が何度もうわさになったメンバー。15年10月、バラエティ『Rの法則』(NHK Eテレ)で共演していた佐藤すみれ(当時はSKE48所属)とインスタグラムの裏アカで結びついている疑惑が持ち上がった。2人が「北海道行きたい」(田中)「行こう」(佐藤)「姉さん連れてってください」(田中)「とりあえずグループ卒業してくるね」(佐藤)などと冗談めかしたやり取りを交わしていた画像がネット上に流出。田中がインスタにアップしたという画像、佐藤のフォロワーの情報によって双方のアカウントであることは確定していただけに、多くのファンが落胆した。

 さらに16年5月、アイドリング!!!の元メンバー・石田佳蓮、渡辺亜紗美(当時はCheeky Paradeに所属)と「ホテルから朝帰り」したとの真偽不明な話が流れ、注目を集めたことも。あるTwitterユーザーが、田中の雰囲気によく似た男性が女性2人と並ぶように駅へ向かう後ろ姿や、電車に乗り込もうとする遭遇情報と写真を投稿。このユーザーは、女性の1人は高橋胡桃(元アイドリング!!!)と名指ししていたものの、熱心なアイドルファンらが私服などを探った結果、渡辺だと特定したのだった。

 そして、デビューが決定した19年8月、『Rの法則』出演者で、森本とのつながりがうわさされた先述の元アイドリング!!!・佐藤と田中が「交際しているのでは」と、ファンが疑問視。佐藤はデビュー発表翌日の9日、田中たちの名前こそ出していないものの、Twitter上で「すごいな~…素直にうれしいしおめでたい」「デビュー決定おめでとう」と、祝福していた。これを機に彼女のSNSが掘り下げられ、2人の長財布が似ている点や、私物のブラウンのクッションが共通していると、同棲を疑い始めたのだ。

 しかし、いずれも確実に一緒のアイテムだという証拠はなく、どちらかといえばジャニーズファンの“こじつけ”に近い状態。そんな中、Johnny's webの「すとーんずのぶろぐ」(8月24日付)で、田中は「みんなもなんかしらの匂い感じてる~??笑 感じてるらしいね~笑笑」「馬鹿馬鹿しくて笑ってしまったよ」と、意味深な文章を綴ったのだ。実際に何について否定しているのかはわからないが、タイミング的にも佐藤の問題だと理解したファンも少なくなかった。

 一方、松村は18年9月にモデル・野々村はなのとペアリング、“お揃いコーディネートデート”疑惑が表沙汰に。それぞれサスペンダーを着用する男女が歩くデート写真が広まった。男性はマスクをしていたが、横顔は松村にそっくりで、私服のテイストもかなり松村似。野々村のSNSや、松村サイドはYouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」が検証の材料となり、一部のインスタグラムの投稿に関して「はなちゃんの写真に写り込んでる緑のコートの人は北斗かな?」「緑色の服着てる北斗にしか見えない」と、ザワついた時期もあった。とはいえ、野々村が使用していたインスタグラムのアカウントはその後非公開設定に変わってしまい、実際に交際していたかどうか、単なる偶然なのかは判明していない。

 Snow Manは、前身ユニットのMis Snow Manをへて、12年5月の『滝沢歌舞伎』にて深澤辰哉、佐久間大介、渡辺翔太、宮舘涼太、 岩本照、阿部亮平の6人組で結成を発表。タッキー&翼、Kis-My-Ft2、A.B.C-Zといった先輩のコンサートや舞台を中心にバックダンサーを務めてきた。そして、19年1月に関西ジャニーズJr.の向井康二、宇宙Six・目黒蓮、少年忍者に所属していた村上真都ラウール(現・ラウール)が新加入。9人となった彼らはより勢いを増し、SixTONESとの同時デビューを掴んだ。

 オリジナルメンバーの中で最初に大きなスキャンダルに見舞われたたのは深澤。13年8月、AKB48の姉妹グループで、中国・上海を拠点に活動するSNH48に在籍していた宮澤佐江と「真剣交際している」と、「週刊文春」(文藝春秋)がスクープした。当時の記事によると、宮澤は同じ高校の後輩・渡辺の紹介で深澤と仲良くなり、約1年前に交際がスタート。互いにアイドルとあって、周囲に内緒で付き合っていたようだが、金のペアリング、同じメーカーの銀のブレスレットを身に着けていたこともあり、2人の関係性はすぐに広まっていったとか。

 同誌は、深澤が警戒しながら宮澤の実家を訪れる様子をキャッチ。「双方の家族公認」の付き合いだという証言を入手したほか、深澤が近所のパチンコ店で「CRぱちんこ AKB48」をプレイし、“推しメン”選択機能で律儀に宮澤を選んで遊ぶ姿を激写していた。同誌の取材に対し、宮澤の所属事務所は「深澤さんは宮澤の兄の友人ですので、自宅に遊びに来たりはしていたようです」と答え、ジャニーズ事務所も「兄の友人」を強調。状況から見れば、かなり“黒”だが、あくまでも交際を否定していたのだった。

「文春」で傷害事件報道

 深澤に続いて、「週刊文春」は翌年4月にも岩本に関するショッキングな事件を報道。岩本は13年11月14日、東京・池袋駅の埼京線のホームでファンの女性に暴力を振るう“傷害事件”を起こしていたという。記事によれば、相手の女性は“ヤラカシ”と呼ばれ、過剰なつきまとい行為をするファンで、当日も稽古場から彼の後を追って駅までやって来たとか。しかし、ホームで口論になり、怒鳴り声を上げた岩本が彼女の顔面を殴って逃走。被害者の顔は大きく腫れ上がり、右眼窩底骨折、右眼球打撲傷を負ったそうだが、彼のファンということもあって警察への通報は拒否。彼女の親がジャニーズ事務所に連絡し、すでに示談で解決しているとのことだった。

 女性に手を上げた岩本が一方的に責められるかと思いきや、ジャニーズファンからは同情の声も聞かれた。というのも、報道と同時に被害者女性のものとみられるSNSが特定され、事件以前に「暴力ふるわれなすぎてちょっと寂しい」「わたし以外に暴力振るってんのとか本当嫉妬しちゃう」などと書き込んでいたことが判明。岩本は以前よりこうした悪質な追っかけに苦しんでいたようだが、それでも女性ファンを相手にするアイドルの暴行は許されるものではないだろう。Jr.のマネジメントが手薄だった時代ならではの悲しい事件だった。

LINE流出やSNSの匂わせで女性関係発覚

 さらに佐久間は、生々しいプライベートのLINE情報が流出した過去がある。16年10月、プライベート時の記念写真や、LINEのスクリーンショットがネット上に出回った。事態が発覚したきっかけは、“アイドルをやっている友達”がいるというTwitterユーザーの書き込みだ。「最近までジャニーズJrの佐久間大介?とかいう奴と付き合ってたっぽくて」と、佐久間と女性のツーショットや、佐久間の自撮り写真を投稿。女性の顔はスタンプで隠れていたが、ネット上では舞台を中心に活動する女優・上村明穂(うえむらあきほ)だと、実名が挙がった。

 その後、何者かが「あき」と「さくまだいすけ」によるLINEのトーク画面を横流し。トークルームの背景画像は佐久間の写真になっており、「あき! 会いたい!」「わたしも会いたいです」「それともホテルでも取るかい?」といったやり取りを展開していた。また、佐久間と思しき人物が「あき」に対して、「朝からごめん! 謝らせてくれ!」「昨日、●●(流出画像では塗りつぶされていた)を誘き出す為に、●●の彼女を襲うまがいの事をしてしまった! 本当にごめん!」(原文ママ)とインパクトの強いメッセージを送っている部分も。「でも、何もしてないから! そこだけは信じて!」「俺はあきが好きだから!」と、正直に自分の罪を告白し、「あき」に好意を寄せている旨をアピールしていたのだ。

 特に「襲うまがいの事」を含めてアイドルとしては致命的な画像が広まり、当時は「脇が甘すぎ」「これでSnow Manのデビューはなくなった」とドン引きされていたものだが、結果的に佐久間は3年後に無事デビューが決定。若気の至りだったのかもしれないが、デビューとともに影響力が拡大するだけに、今後は“女遊び”も細心の注意を払うべきだろう。

 このほか、16年8月には渡辺と親密関係にあるとされる女性が「ゆあ」の名を使い、SNS上で彼を匂わせるプライベート情報を漏らす騒ぎが勃発。その人物は歌手活動をしていたといい、“コネチケ”をもらってKis-My-Ft2のコンサートを鑑賞したことなどを自慢し、ネット上で実名も晒されていた。これだけでなく、「渡辺の声」だとして、女性と電話している音声が流出した上に、彼と付き合っていた自称元彼女・AさんがSNS上で渡辺関連のさまざまな情報を公開。17年のコンサート『ジャニーズJr. 祭り』のチケット、コンサートのセットリストなどの資料などをアップしていたのだ。19年9月上旬、AさんはYouTuber・よりひとが行ったツイキャスの生配信に“参戦”。「2016年~18年2月まで付き合っていた」「3月にヨリを戻したがデビューが決まって別れた」などと、一方的な主張を繰り返していた。

 そして、同11月にJohnny’s webのグループ連載「すの日常」や、タレント・佐野ひなことのインスタグラムの写真に共通点があり、交際説が浮上。しかし、佐野はSnow Manファンとみられるインスタユーザーからの質問に対し、「だれですか?」「会ったこともないよ?」と、キッパリ親密関係を否定していたのだった。「ゆあ」とAさんの証言や実際の間柄は不明ながら、少なくとも佐野とは面識もないようだ。

 こうして、真偽のほどが定かではないうわさを含めて、たびたびファンをガッカリさせてきたSixTONES、Snow Manメンバー。ジェシーは小嶋真子(当時AKB48)とのツーショットとみられる写真が拡散され、親密だという話もあったが、実情は明らかになっていない。ジェシーに加えて、SixTONESの高地、Snow Man・宮舘、阿部も写真流出など確定的なスキャンダルが取り沙汰されておらず、Snow Man加入組の向井、目黒、未成年のラウール(16)も、同様にネット上で大荒れするほどの女性絡みの騒ぎは経験していない。うまく裏で遊んでいるのか、それとも本当にクリーンなのか……? デビュー後は、より私生活にも注目が集まるだけに、自分を律してほしいものだ。