YouTube不発で残された道は……

 始動から2カ月が経過したTKO・木下隆行のYouTubeチャンネル「木下プロダクション」が伸び悩んでいる。現在、登録者数は1.46万人で、開始当初、比較されることの多かった雨上がり決死隊・宮迫博之のチャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」がまもなく登録者数100万人に到達しそうなことを考えると、なんとも寂しい数字だ。

 木下のYouTubeチャンネルは、6月1日で始動からちょうど2カ月がたった。開始当初こそ、後輩芸人へのパワハラ騒動に対する謝罪動画や、人気YouTuberとなった“カジサック”とのコラボ動画、またYouTubeに寄せられたお叱りコメントを読み上げて謝罪や釈明をする動画などが、賛否両論を巻き起こし大きな話題となり、再生回数はそれぞれ約400万回、90万回、100万回を記録。しかし、その後の再生回数は下降線をたどり、最近は10万前後、低いものは3万にも満たない数字で推移して いる。

「開設してしばらくは、多くのネットニュースに取り上げられましたが、それを数字につなげることができなかった印象です。確かに木下は、芸人としてバラエティ番組で実績を残し、またここ数年来、役者業にも本格進出していました。でも、これといった冠番組を持っているわけでも、また熱狂的なファンが多いわけでもなさそうですし、パワハラ騒動があろうがなかろうが、彼のYouTubeチャンネルに興味を持つ人が何十万人もいるかどうか……」(芸能記者)

 木下の動画のコメント欄を見ると、多数の批判が見受けられ、こうした投稿を行う“アンチ”勢がチャンネルの評判を下げているという見方もできるかもしれないが、「普通は、アンチが騒ぎ立てているうちは再生回数は伸びるもの。

騒動が落ち着き、世間の関心が薄れた今、 純粋に彼の動画を見たいという視聴者数が、今の登録者数や再生回数に現れているだけでしょう」(同)。

 動画のネタもここ最近「迷走がみられる」(芸能ライター)との指摘も。

「当初は、謝罪動画や実母からの公開説教など、パワハラ騒動に絡めた動画で話題を集めていましたが、最近ではこの類いの動画でも視聴者を引きつけることが難しくなっています。ほかにも『ゲームがうまくなりたい』動画や、『ピアノがうまくなりたい』動画など、チャレンジ系の動画をアップしているものの、目新しさは一切ありません」(同)

 木下は5月29日、自身のアンチ動画を公開している人気YouTuberのウタエル、PDR、シバター、アシタノワダイ各人に物申す動画を公開している。

「人気YouTuberがアップした自身に対する苦言動画を見て、一つずつ感想を述べるという内容でしたが、彼らに対抗するでもなく、『取り上げていただきありがとうございます』『光栄です』 などと謙虚にコメントしていて、拍子抜けなリアクション。人気YouTuberに便乗しているようにも見えるこの動画は、視聴数も9万回弱とそこまで伸びておらず、もの悲しさばかりが残ってしまいました」(同)

 YouTubeで人気を博す芸人といえば、宮迫やカジサック、オリエンタルラジオ・中田敦彦などが挙げられる。

彼らはチャンネル開設当時、ネット上で「テレビ露出が減ったため、YouTubeに進出した」などと指摘されたものだが、「彼らは逆境の中で奮闘し、強いコンテンツ作りに成功して、結果を出した。木下もいつまでも騒動をネタにしてアクセスを稼ごうとせず、自分にしかできない新しいコンテンツ作りに挑戦していってほしいです」(同)という。

 最近は何をやっても踏んだり蹴ったりな木下。今後、YouTubeで新境地を開拓し、宮迫らと肩を並べる日が来るのだろうか。