写真ACより

 ONE OK ROCK(以下、ワンオク)のボーカル・Takaが、6月23日にインスタグラムのライブ配信を実施。コロナ禍の感染予防対策として“声出し禁止”のルールが設けられているフェス出演時に、観客を「煽る」と予告し、ネット上で物議を醸した。

 ワンオクは今夏、 『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』(千葉)、『SUMMER SONIC 2022』(千葉・大阪)、『1CHANCE FESTIVAL 2022』(熊本)に出演予定。

 『ROCK IN JAPAN』は、公式サイト上で「新型コロナウイルス感染症対策」として「会場内外における大声での発声や会話は禁止です。また、コールアンドレスポンスや周囲との接触行為につながる演出も制限します」(原文ママ、以下同)などとアナウンス。『1CHANCE FESTIVAL』の公式サイトにも、「飛沫感染防止の為、大声での会話・声援を禁止と致します」といった記載がある。『SUMMER SONIC』は、6月29日時点で「新型コロナウィルス感染対策ガイドラインも改めて別途ご案内させていただきます」としており、今後、なんらかの呼びかけがあるようだ。

「そんな中、Takaは23日のインスタライブで、3つのフェスに参加することに触れ、観客が声を出せないことなどへの不満を吐露。そして、自身が19日に生観戦したキックボクシング大会『THE MATCH 2022』では、観客の声援が『心から湧き出ちゃってる』状況だったと説明しつつ、『(声出し禁止のフェスでも)そういうライブをすればいいんでしょ?』『(観客の声が)心から出ちゃえば、それは誰の責任でもないよね』『とにかく、俺は煽るよ』と宣言しました」(芸能ライター)

 Takaは続けて、「俺は煽るし……。煽るけど、反対の意味だと思って、じゃあ。みんなは。俺は普通にライブやりたいから。普通にライブする。たぶん『歌って~!』とか言っちゃうと思うし。

テンション上がりすぎて。で、たぶん『暴れろ~!』とか言っちゃうかもしれない。言わせといて、それは。もうあの、しょうがねぇじゃん。ロックバンドなんだから」と主張。そうすることにより、フェス側から今後“出入り禁止”を突き付けられたとしても、「覚悟決めて、そのつもりでやります」と述べたのだった。

「しかし、ネット上には『“ロックだから”とか言ってルール破るの、めちゃくちゃダサくない?』『運営側が一生懸命考えて、細心の注意を払いながら開催されるフェスなのに』『Takaはロックでもなんでもなく、子どもじみたことを言ってるだけだってわかんないのかな』といった苦言が寄せられています。コロナ禍では、似たような問題が何度か浮上していて、昨年はジャニーズWESTのコンサートツアー『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2021 rainboW』をめぐるメンバーの発言も、ファンから批判を浴びていました」(同)

 ラジオ番組『ジャニーズWEST桐山照史・中間淳太のレコメン!』(文化放送、2021年4月1日深夜放送回)で、メンバーの桐山は、2日後にツアー初日を控えていたため、観客の声出し禁止というルールに言及し、「勝手に(声が)出てまう分はいいらしい」とコメント。さらには「ルールなんて破るもんやから」とも言い放ち、これにはジャニーズファンも「じゃあ、何のためのルールなの?」「桐山の発言には賛同できないし、ファンを煽るなんてガッカリした」などと、あきれていた。

「また、同年8月に愛知で開催された音楽フェス『NAMIMONOGATARI2021』の出演者でラッパーのMC TYSONは、自身のインスタで“観客にマイクを向けて『(歌を)聞かせろ』と煽っている様子”がわかる動画を公開したことにより、炎上。このフェスに関しては、観客が“密”の状態かつノーマスクで参加している光景などもネット上で拡散され、『出演アーティストも観客もモラルがなくてヤバい』『主催者は何を考えてるんだ? ここで感染者が続出すれば、ほかのフェスに影響が及ぶのに』といった批判が相次ぎました」(スポーツ紙記者)

 一方、そんな『NAMIMONOGATARI』のMCを務めていた俳優でラッパーの真木蔵人が、ルール違反をする観客に向けて「マスクはつけてくんねぇ?」「感染を広げるために、このイベントやってんじゃねーんだよ!」などと訴える動画も話題を呼び、こちらは「最高にクールなラッパー」「こんな大人に憧れる」と称賛されていた。

 Takaは“やりたいようにやる”スタンスだと表明していたが、観客が煽りに応えるなどした会場で、もしクラスターが発生した場合も、やはり「誰の責任でもない」と主張するのだろうか。

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