ラッシャー文化の後継者という大変な仕事を背負った中丸(写真:サイゾーウーマン)

 6月23日に新型コロナウイルスの感染を発表し、7月3日より活動を再開したKAT-TUN・中丸雄一。レギュラー出演する生放送の情報バラエティ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)6月25日放送回には、中丸の代わりにNEWS・増田貴久が出演し、見事代役を果たしていた。

そんな2人がパーソナリティを務めるラジオ番組『増田貴久・中丸雄一のますまるらじお』(MBSラジオ)7月13日放送では、増田が休日を返上して石川県・金沢に向かったというロケの裏話を語った。

 ラジオのオープニングで、「すいません、休みました!」「ただいまです」とあいさつした中丸。感染後は5日間ほど発熱を繰り返し、風邪のような症状が出ていたものの、「それ以降は何もなかった」とのこと。「家でジッとしなきゃいけないっていうあの感じね。あれがキツかった、逆に」「やっぱ人と話さなきゃダメだね。それがね、精神的にちょっとキツいわ」と振り返り、自宅療養中に保健所から定期的に体調確認の連絡があるのが「温かい」などと話していた。

 一方、その後は増田が代打を務めた『旅サラダ』の話に。同番組では、タレント・ラッシャー板前が1997年4月から中継リポーターを担当してきたが、今年3月26日の放送をもって卒業。中丸は後任として4月にレギュラー入りを果たし、新コーナー「発掘!ニッポン なかまる印」がスタートしたのだ。しかし、中丸が休んだ6月25日は増田が金沢へ飛び、鮎釣りをリポート。中丸も当日の放送をチェックしたという。

 増田が「ちゃんと褒めて」と促すと、「良かった。

面白かったですよ。ライブ感ありました」と評価しつつ、「スタジオの皆さんとさ、耳、やりとり。聞こえづらい時とか」「ラグがあったり、全く聞こえない時間になっちゃったりとかするじゃない。俺、知ってたからさ。たぶんそれ発生してんのかなと思って。たまにほら、不安そうな顔しますよね。
『あれ?』みたいな」とスタジオの出演者とのトークに苦労したのではないかと気遣った。

 増田も心当たりがあったようで、「テレビの生中継のロケじゃん、あれって。だから、スタジオの音をイヤホンで聞いてるわけじゃん。で、あれでディレイ(遅延)何秒くらい? 1~2秒ぐらい遅れてるんだよ」と状況を説明。「ああいうスタジオがワイワイしてる状態のロケにたぶん行ったことなかったのかな。結構、難しいよね」と漏らしており、会話にズレが生じてしまう点に苦労したようだ。

 現在、増田は7月期の連続ドラマ『オールドルーキー』(TBS系)に出演しているが、突如2日間だけ撮影がなく、「こことここ休みじゃん」と思っていた前日に、「明日の夜、ちょっと金沢向かってもらって。明後日の朝イチ、ちょっと一発ロケ。『旅サラダ』、中丸の代役でいかがですか?」と打診があったとか。それでも、増田は「うれしい。全然、ありがとうございます」と快諾。金沢では『旅サラダ』のスタッフと打ち合わせを兼ねて食事をする流れになったそうで、

「俺が泊まってたホテルのご飯屋さんみたいな。

景色のいいところとってくれてて。『なんでも好きなもの食べてください』みたいなこと言ってくださって。『これ中丸くん、毎回こんなことしてんすか?』みたいな。超豪華なホテルの上のレストランの個室で。距離とりながらみんなポンポンって座りながら広い席でご飯食べて。打ち合わせよ、打ち合わせしながら。
『中丸くん、これ毎回やってるんですか?』って言ったら、『いや、中丸くんだいたい蕎麦とかっすね』とかって。『彼、だいたい蕎麦とかサクッと食べてもう打ち合わせもだいたいすぐ終わっちゃいます』って。俺、まあまあガッツリ食ったから」

と、報告。

 中丸は「いいじゃない、蕎麦でも」と反論した上で、

「ロケさ、『場所による』って聞いたよ。ラッシャーさんの文化を引き継いでるわけよ、俺も。結局、前日(現地に)入らなきゃいけないでしょ。で、ご飯も食べなきゃいけないし、打ち合わせもしなきゃいけないから、そこを一緒にしましょうみたいなのを昔からやってるらしくて。で、やってるんだけど。その場所によって、地域によってはお店がないみたいな」

と、食事会を兼ねた打ち合わせのスタイルは番組の伝統だと説明。前任であるラッシャーやスタッフ間のコミュニケーションを継承しているのだろう。ロケ先によっては店に困ることもあることから、「(増田は)良いところにじゃあ、もしかしたら行ったのかもしれないですね」と言うと、増田は「中丸くんより待遇が良かったのかなってちょっと思った」と自慢気にコメント。中丸は「なんなん、さっきから(笑)。優劣を……蕎麦もいいじゃん!」と噛みついていたのだった。

 とはいえ、あらためて中丸が「すいませんでした。貴重な久しぶりの休みを……」とお詫びすると、増田は「いつでも、また行きますんで。3回に1回ぐらいね、具合悪くなくても全然」と再登板を希望。中丸は「それはそれで困るよ。危ういから。神田さん(番組司会の神田正輝)も言ってたから、スタジオで。『増田くん、いいね。中丸ちょっとヤバイね』みたいな」「一番ヒヤッとしたわ、あれ。あの一瞬で体温下がりましたから(笑)。なんか、ひんやりするなって」と打ち明け、笑わせていたのだった。

 なお、リスナーからKAT-TUNの楽曲「Thank you!」のリクエストが届いた際は、

「まっすーにもサポートしてもらいましたけど。ホント、いろんな人に迷惑めっちゃかけちゃったからさ。しかも10日も家にいるからさ、自分に向き合う時間になっちゃうわけよ。そうなると。で、めちゃくちゃ考えちゃうわけ。俺、別に泣くようなことって、あんまりないの。性格的にも。ふとした時に泣きそうになるんだよね。ヤバくない? みんな優しいな~と思って。感謝はホントしますよ、いろんな人に」

としみじみ語っていた中丸。今後も体調に気をつけながら、『旅サラダ』をはじめとする仕事に邁進してほしいものだ。