中東の空で起きた米軍機撃墜事件をめぐり、さまざまな憶測が広がっている。当初は地上の防空ミサイルによる誤射、特に米国製の防空システムであるパトリオットが誤って味方機を撃墜した可能性が指摘された。
報道によると、クウェート空軍機が接近してくる航空機を敵機と誤認し、空対空ミサイルを発射したとみられる。初期調査では、F/A-18が3発のミサイルを発射し、その結果としてF-15Eが3機とも撃墜された可能性があるという。
だが、この説明には多くの疑問が残る。軍事専門家がまず指摘するのは、「なぜ3機も撃墜されたのか」という点だ。友軍誤射の場合、最初の攻撃で異変に気づき、発射が止まるケースが多い。にもかかわらず3機が撃墜されたとすれば、当時の空域は相当な混乱状態にあった可能性がある。
もう一つの焦点は、使用されたミサイルの種類だ。クウェートのF/A-18は通常、短距離の赤外線誘導ミサイルと中距離のレーダー誘導ミサイルを装備する。もし赤外線誘導型が使われた場合、攻撃を受けた側の警報装置が反応しない可能性がある。パイロットがミサイル接近に気づかないまま被弾したとしても不思議ではない。
さらに、事件の背景として空域管理の問題も指摘されている。
一部の専門家は、戦闘機だけでなく地上の防空システムが同時に関与した「複合的な誤射」だった可能性も排除できないと指摘する。もし戦闘機と防空ミサイルが同じ目標に対して発射されたとすれば、短時間で複数機が撃墜されることも理論上はあり得る。
米国とクウェートは現在、共同で原因究明を進めている。敵味方識別装置の作動状況や通信記録、交戦規則の運用などが詳細に調べられる見通しだ。
同盟国の戦闘機が米軍機を撃墜した可能性が浮上した今回の事件は、現代の航空作戦の脆弱性を示す出来事として注目されている。中東の空で何が起きたのか。その真相はいまだ霧の中にある。








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