高配当銘柄の買い方は大きく分けて2つある。1つは現状すでに配当利回りが高い銘柄を買う方法。

そしてもう1つは、増配(1株あたりの配当金額を増やすこと)を何年間も続けている銘柄を探して、将来的に高配当銘柄に成長する銘柄を買う方法だ。このような増配し続ける「連続増配銘柄」に投資できれば、数年後には投資金額に対して配当利回りが2ケタになることも!
 今回は、本日発売のダイヤモンド・ザイ12月号の特集の中から、なんと最低投資金額5万円程度で買える「連続増配銘柄」を紹介しよう。

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数年間にわたって連続で増配をしている銘柄は
日本だけでなく世界中の投資家に人気が高い!

 P&Gやコカ・コーラ、マクドナルドなど、連続増配を続ける米国株の株価が絶好調だ。日米の高配当株事業に詳しい、米国在住のアメリカン・キャピタル・パートナーズの森崇さんは、その理由を次のように分析する。

「増配が続く株のみを組み入れた株価指数の成績は、NYダウを大きく上回っています。なぜなら、連続増配を続けられるのは、長期に渡りキャッシュがしっかり入ってくる優良株で、世界中の投資家が注目して買うからなのです」(森さん)

 これは、米国株に限らず、日本株でも同じだ。27期連続で増配していて、連続増配年数トップの花王(4452)も、安定したビジネス基盤が自慢の企業で、景気の影響を受けにくい。また、NTTドコモ(9437)も2015年3月期から増配を続けており、株価は堅調に推移している。

 ただし、長期に渡って連続増配を続ける株は、買いが集まりやすいため、現状の利回りは低い傾向がある。そこで、オススメなのが、2014年3月期~2017年3月期予想を含めて4年連続で増配が続く見通しの高配当株だ。

「安倍政権が発足した2012年末以降、株価が上昇し、景気も上向きました。しかし、2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられてから、風向きが変わった。

また、円高などの影響もあり、日本の上場企業の今期経常利益は、前年比で2ケタ減益となる見通しです。こういった環境下でも、連続で増配を続けられるのは、業績が安定していて底力がある株のみです」(IMSアセットマネジメント・清水秀和さん)

マイナス金利の影響で利回り狙いの投資資金が
「連続増配銘柄」に流入し、株価も下がりにくい!

 今回紹介する4期以上連続で増配が続く5万円株は、時価総額が小さい小型株だが、今後は人気化する可能性が十分にある。

「米国を除いた先進国各国で金融緩和政策が続いており、高い利回りを得られる投資先が少なくなっています。そのため、米国や日本の大型高配当株が買われていたのです。しかし、大型高配当株の利回りが低下する中、小型高配当株に注目すべきです」(森さん)

 4期以上連続で増配が続く注目の5万円株を配当利回り順に並べてみよう。
(※今回掲載している4銘柄についてのコメントは、IMSアセットマネジメント清水秀和さん、マーケットコメンテーター岡村友哉さん、クォンツ・リサーチ西村公佑さんによるもの。また、株価や配当利回り、PER、PBRなどの数字は10月4日終値時点で計算)

 まずは、配当利回り3.81%、最低投資金額3万1500円の明豊ファシリティワークス(1717)だ。

 次は配当利回り3.79%、最低投資金額3万3000円のウィル(3241)

 そして、配当利回り3.68%、最低投資金額5万4400円のペガサスミシン製造(6262)

 最後は配当利回り3.57%、最低投資金額5万6100円の日本空調サービス(4658)

 銀行の預金金利の低下の影響もあり、世界中の投資家はもちろん、日本国内の個人投資家の資金も高配当株へ向けられやすい状況が続いている。加えて、連続増配株は、配当が増えるごとに安定した買いが入るため、株価が緩やかに上昇するケースが多い。

連続増配株は長期で保有しておけば、利回りアップだけでなく、値上がり益も期待できる“優良銘柄”なのだ。

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