2015年までに世界の「絶対的貧困」を半減させるという 野心的なプロジェクトはその後どうなったのか? [橘玲の世界投資見聞録]

2015年までに世界の「絶対的貧困」を半減させるという 野心的なプロジェクトはその後どうなったのか? [橘玲の世界投資見聞録]
アフリカ・マダガスカル       (Photo:ⒸAlt Invest Com)
       
 人類社会が新たな千年紀(ミレニアム)を迎えた2000年9月、ニューヨークの国連ミレニアム・サミットで、2015年までに世界の「絶対的貧困」を半減させるという野心的な「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)」が採択された。

 しかし、いったいどうすればこんなことが可能になるのだろうか。「そんなの、ものすごく簡単だよ」といったのが、開発経済学者のジェフリー・サックスだ。2005年に発売された『貧困の終焉――2025年までに世界を変える』はたちまち世界的なベストセラーになった。そこでサックスが唱えたのが「ビッグプッシュ理論」だ。

 ロックグループU2のボノや女優アンジェリーナ・ジョリーが熱心な応援団(広告塔)になったことで大きな話題を集めたが、最近ではサックスの名前を目にすることはほとんどなくなった。あの話はいったいどうなったのだろう。

 そう思ってニナ・ムンク(Nina Munk)の“The Idealist: Jeffrey Sachs and the Quest to End Poverty (イデアリスト:ジェフリー・サックスと「貧困の終焉」の追求)”を読んでみた。

「グローバル経済の敗者」すなわち世界の最貧困層を取材のターゲットに

 著者のムンクは『ニューヨーク・タイムズ』などを経て米誌『バニティ・フェア』で活躍するジャーナリストで、タイムワーナーとAOLの「世紀の合併」の内幕を描いたビジネス・ノンフィクションで注目され、その後はグローバル経済の勝者にして現代の王侯貴族であるヘッジファンド・マネージャーなどを取材した。

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2018年8月30日の経済記事

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