「学力は教育によって無限に開発できる」というのはフェイクニュース 一般知能は77%という高い遺伝率を誇る「遺伝的な宝くじ」である [橘玲の日々刻々]

       

 コジンスキーは2013年、研究結果を論文にまとめて発表し、容易にアクセスできるデジタルの行動記録を利用することで、ユーザーの性的指向、民族、宗教的信条、政治的見解、さらには個人的特徴、知性、幸福度、薬物の使用、親の離婚の有無、年齢、性別まで迅速かつ正確に予測できると主張した。

 コジンスキーによると、アルゴリズムによる「人格」の理解は10の「いいね!」で同僚、70の「いいね!」で友人、150の「いいね!」で両親、250の「いいね!」で配偶者のレベルに達する。

 なぜこんな奇妙なことになるのだろうか。それを知るには、「そもそも人格=性格とは何か?」から考えなくてはならない。

性格は、他者の評価の「統計的平均」を内面化したもの

 私たちはごく自然に、人格は自分の内面にあるものだと思っている。「当たり前じゃないか」というだろうが、これはほんとうだろうか。

「氏が半分、育ちが半分」というように、性格の背景に生得的な要因があることは間違いない。行動遺伝学によれば性格の遺伝率はおおよそ50%で、残りは環境要因だ。そして子どもの人格形成においては、親の子育てより友だち関係の方がはるかに影響力の大きな「環境」であることがわかっている。

 人格は、遺伝的要因と環境要因(友だち関係)の「相互作用」によってつくられていく。

「楽天的」な子どもや「おとなしい」子どもは、それぞれ親から受け継いだ遺伝子を持っている。子どもは、外見や能力などの生得的な特徴をフック(手がかり)にして友だち関係のなかで固有のキャラをつくっていく。

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2019年1月31日の経済記事

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