早期化・長期化に拍車が掛かる就職戦線。多くの大学3年生は夏休み明けまでに志望業界を絞り込み、企業探しを行っている。
先進的イメージが奏功
伊藤忠商事が初の1位となったほか、三菱商事(2位)、住友商事(4位)、豊田通商(5位)、丸紅(6位)、三井物産(9位)と総合商社が強さを見せつけ、トップ10に6社がランクインした。
11位の双日、18位の兼松を含め、大手8社中7社が2019年3月期に過去最高益を更新。米中貿易摩擦に端を発する世界的な景気減速懸念はあるものの、世界を舞台に幅広い事業領域で活躍する商社パーソンに対する憧れは根強いようだ。
1位の伊藤忠商事は、国内を中心に食料や繊維など非資源分野が堅調なことに加え、鉄鉱石価格の上昇で金属事業も伸びており、19年4~9月期の連結決算は純利益が3年連続で同期の過去最高を更新。こうした好業績に加え、産業界に先駆けて「朝型勤務」やカジュアルな服装を推奨する「脱スーツ・デー」を導入するなど「働き方改革」への先進的な取り組みによる企業イメージが好感を持たれ、初の栄冠に輝いたと思われる。
2位の三菱商事は業界トップ企業としてのブランド力はもとより、早期からキャリア教育に積極的に取り組んでおり、学生の人気を集めた。
今年から導入したウェブ説明会「MC Web Seminar」では、ウェブ上でリアルタイムに質疑応答を行ったほか、アーカイブをマイページで公開。抽選に漏れた学生にも配慮している。
3位は東京海上日動火災保険満足度高いインターンシップが売り
一方で大手金融機関は東京海上日動火災保険(3位)、三井住友海上火災保険(7位)、日本生命保険(8位)、大和証券グループ(10位)と生損保、証券大手がトップ10にランクインした。
3位の東京海上日動火災保険は職場受け入れ型のインターンシップに積極的だ。
過去3回分の順位を含めた全200社ランキング完全版は、ダイヤモンド・オンラインで公開している。
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