アイチコーポレーションは、2020年3月期の期末配当を「増配」すると、2020年3月23日の15時40分に発表した。今回の修正により「1株あたり13円」となり、前回予想の「1株あたり11円」から「2円」の増配となる。
これにより、前期比でも「増配」となる見込み。

 アイチコーポレーションは、2020年3月期の配当を、中間配当(9月・実施済み)が「11円」、期末配当(3月)の予想は「13円」、合計の年間配当額は「1株あたり24円」に修正すると発表した。

 期末配当の前回予想は「11円」だったので、前回予想より「2円」の増配となる。今回の増配発表により、アイチコーポレーションの配当利回り(予想)は3.78%⇒4.13%にアップした。

 また、アイチコーポレーションの2019年3月期の配当は「1株あたり22円」だったので、前期比でも「2円」の増配となる。
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 アイチコーポレーションは今回の「増配」と同時に「株主還元方針の設定」と「自己株式の取得」も発表している。

アイチコーポレーションはこれまで株主還元方針を設定していなかったが、今回、「安定的に配当を行うことを基本とし、2020年度から2022年度の3カ年は、連結業績を基準に配当性向50%を目安」という株主還元方針を設定した。

 アイチコーポレーションの2020年3月期の年間配当額は「1株あたり24円」なので、配当性向(予想)は以下のようになる。

【※アイチコーポレーションの配当性向】
1株あたり当期純利益(予想):57.97円
年間配当額:24円
配当利回り=24円÷57.97円×100=41.4%

 アイチコーポレーションの2020年3月期の配当性向は41.4%。一方で、2019年3月期の配当性向は30.9%、2018年3月期の配当性向は29.5%だったので、2020年3月期の配当性向はここ数年と比べて上昇していることが分かる。

 アイチコーポレーションは2020年3月期の業績が前期比で減収減益予想となっているので、今期の「増配」に関しては「株主還元方針の設定」による部分が大きいと言えるだろう。

アイチコーポレーションの過去12期の配当の推移は?■アイチコーポレーション(6345)の過去12期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2009/320円2015/310円2010/310円2016/315円2011/310円2017/318円2012/310円2018/322円2013/310円2019/322円2014/310円2020/324円
(予想)

 アイチコーポレーションの年間配当額は、2010年3月期に減配して以来、「1株あたり10円」での「横ばい」が続いていた。

しかし、2016年3月期以降は、連続増配とまではいかないものの、増配傾向が続いており、年間配当額は5年前の2.4倍になる見通しだ。
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アイチコーポレーションの配当利回りは?

 アイチコーポレーションの2020年3月23日時点の株価(終値)は581円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※アイチコーポレーションの配当利回り】
株価:581円
年間配当額:中間11円+期末13円=24円
配当利回り=24円÷581円×100=4.13%

 アイチコーポレーションの配当利回りは4.13%。2020年2月の東証1部の平均利回りは2.31%(配当実施企業のみ)なので、アイチコーポレーションの配当利回りは「かなり高め」と言えるだろう。なお、アイチコーポレーションは株主優待を実施していない。
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 アイチコーポレーションは、高所作業車や穴掘建柱車などの特装車の製造・販売・アフターサービスを手掛ける大手機械メーカー。

高所作業車は国内トップシェアを誇る。2020年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高6.2%減、営業利益24.3%減、経常利益22.9%減、当期利益18.6%減と軟調(すべて前期比)。

■アイチコーポレーション業種コード市場年間配当額機械6345東証1部、名証1部24円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り581円100株5万8100円4.13%※株価などのデータは2020年3月23日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。