ファミリーマート、“3期”連続となる「増配」を発表、 利回り2.8％に！ 2021年2月期の配当は3年で1.7倍に なる「1株あたり48円」で、非減配期間も“23期”に！

　ファミリーマートが発表した2020年2月期の決算短信によると、2021年2月期の予想配当は中間配当（8月）が「24円」、期末配当（2月）が「24円」、合計の年間配当額は「1株あたり48円」となっている。

　ファミリーマートの2020年2月期の配当は「1株あたり40円」だったので、前期比で「8円」の増配となる。今回の増配発表によって、ファミリーマートの配当利回り（予想）は2.35％⇒2.83%にアップした。
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　なお、ファミリーマートの2021年2月期の業績予想は「増収増益」、配当予想は「増配」となっているが、これは新型コロナウイルスの感染症拡大による影響として、2020年4月末までの売上減少を織り込んだもの。しかし、その一方で、2020年5月以降については新型コロナウイルスの影響を織り込んでいないとのこと。ファミリーマートは配当政策において「連結配当性向40％を目処」としているため、新型コロナウイルスによる影響が拡大・長期化するなどして、想定よりも業績が大きく下がった場合には、配当予想にも影響が出ると考えておいたほうがいいだろう。

　また、本日の「決算短信」などの発表を受けて、ファミリーマートの株価はSBI証券の夜間取引（PTS取引）では一時、当日の終値1696円より144円も高い1840円（＋8.49％）を記録している。明日以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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　ファミリーマートは、1998年2月期から一度も減配をしておらず、非減配期間は“23期”に及んでいる。また、2018年2月期に年間配当額が「横ばい」となったため、2021年2月期の配当予想「1株あたり48円」が予想通りに実施されても連続増配期間は”3期”と短いものの、2006年2月期以降は増配傾向が続いている。
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　さらに、ファミリーマートの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2018年2月期から2021年2月期までのわずか3年間で、ファミリーマートの年間配当額は「1株あたり28円」から「1株あたり48円」まで、1.7倍以上に増加している。

　ファミリーマートの2020年4月13日時点の株価（終値）は1696円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※ファミリーマートの配当利回り】
株価：1696円
年間配当額：中間24円＋期末24円＝48円
配当利回り＝48円÷1696円×100＝2.83％

　ファミリーマートの配当利回りは2.83％。2020年3月の東証1部の平均利回りは2.41％（配当実施企業のみ）なので、ファミリーマートの配当利回りは「やや高め」と言えるだろう。なお、ファミリーマートは株主優待を実施していない。

　ファミリーマートは、コンビニエンスストアのフランチャイザー大手で伊藤忠商事の子会社。2021年2月期は、PPIHとの協業で商品・サービスの共同開発や海外事業の共同展開を計画。2021年2月期（通期）の連結業績予想は、営業収益0.4%増、事業利益31.7％増、税引前利益79.6%増、当期利益37.8％増と好調（すべて前期比）。
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