三菱商事は、2021年3月期の配当を前期比で「増配」とする予想を、2020年5月8日の14時に発表した。これにより、三菱商事の配当利回り（予想）は5.72%となり、「連続増配期間」は"4期"から"5期"に更新される見通しとなった。

　三菱商事が発表した2020年3月期の決算短信によると、2021年3月期の予想配当は中間配当（9月）が「67円」、期末配当（3月）が「67円」、合計の年間配当額は「1株あたり134円」となっている。

　三菱商事の2020年3月期の配当は「1株あたり132円」だったので、前期比で「2円」の増配となる。今回の増配発表によって、三菱商事の配当利回り（予想）は5.72%となった。
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　三菱商事は配当予想を前期比で「増配」の「1株あたり134円」と明示しているものの、業績予想については「新型コロナウイルス等の影響等により事業環境の見通しが不透明であり、現時点でその影響額を適正かつ合理的に算定することは困難であるため、未定」としている。今後の開示情報には十分に注意しておきたい。

　なお、三菱商事は配当政策において、「持続的な利益成長に合わせて増配していく累進配当」を基本としている。

　また、三菱商事と同じ大手総合商社である伊藤忠商事も2021年3月期の増配予想を発表しており、6期連続増配となっているのでチェックしておこう。
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三菱商事の過去6期の配当の推移は？■三菱商事（8058）の過去6期の配当の推移 2016年
3月期2017年
3月期2018年
3月期2019年
3月期2020年
3月期2021年
3月期配当額
（年）50円80円110円125円132円134円
（予想）

　三菱商事は2017年3月期から連続増配を継続している。そのため、2021年3月期の配当予想「1株あたり134円」が予想通りに実施されれば、”5期連続増配”を達成することになる。
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　また、三菱商事の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2016年3月期から2021年3月期までの5年間で、三菱商事の年間配当額は「1株あたり50円」から「1株あたり134円」まで、2.6倍に増加している。
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三菱商事の配当利回りは？

　三菱商事の2020年5月8日時点の株価（終値）は2341.5円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※三菱商事の配当利回り】
株価：2341.5円
年間配当額：中間67円＋期末67円＝134円
配当利回り＝134円÷2341.5円×100＝5.72％

　三菱商事の配当利回りは5.72％。2020年4月の東証1部の平均利回りは2.28％（配当実施企業のみ）なので、三菱商事の配当利回りは「かなり高め」と言える。なお、三菱商事は株主優待を実施していない。

　三菱商事は、三菱グループに属する大手総合商社。世界約90の国・地域に拠点を持ち、約1500もの連結事業会社と協働している。2021年3月期（通期）の連結業績予想は、「新型コロナウイルス等の影響等により事業環境の見通しが不透明であり、現時点でその影響額を適正かつ合理的に算定することは困難であるため、未定」としている。
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■三菱商事業種コード市場年間配当額（予想）卸売業8058東証1部、名証1部134円株価（終値）単元株数最低投資金額配当利回り（予想）2341.5円100株23万4150円5.72%※株価などのデータは2020年5月8日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。　
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