みずほリースが発表した2020年3月期の決算短信によると、2021年3月期の予想配当は中間配当(9月)が「40円」、期末配当(3月)が「44円」、合計の年間配当額は「1株あたり84円」となっている。
みずほリースの2020年3月期の配当は「1株あたり82円」だったので、前期比で「2円」の増配となる。今回の増配発表によって、みずほリースの配当利回り(予想)は3.99%⇒4.09%にアップすることとなった。
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みずほリースの2021年3月期の業績予想は「減収・営業減益」、配当予想は「増配」となっているが、これは「新型コロナウイルスの蔓延による厳しい経済状況が当面継続し、その後緩やかな回復を見込むものの、年内は影響が残る」という想定に基づいている。新型コロナウイルスによる影響が現時点の想定より拡大・長期化するなどした場合には、配当予想に影響が出る可能性も考慮しておいたほうがよさそうだ。
また、みずほリースと同じ大手リース会社の2021年3月期の配当予想は、リコーリースは「増配」の予想で21期連続増配、芙蓉総合リースも「増配」の予想で16期連続増配となっているのでチェックしておこう。
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(予想)
みずほリースは2004年10月に上場して以来、連続増配を継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり84円」が予想通りに実施されれば、”16期連続増配”を達成することになる。
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また、増配期間の長さだけでなく、みずほリースの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2005年3月期から2021年3月期までの16年間で、みずほリースの年間配当額は「1株あたり18円」から「1株あたり84円」まで、4.6倍に増加している。
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みずほリースの2020年5月14日時点の株価(終値)は2051円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※みずほリースの配当利回り】
株価:2051円
年間配当額:中間40円+期末44円=84円
配当利回り=84円÷2051円×100=4.09%
みずほリースの配当利回りは4.09%。2020年4月の東証1部の平均利回りは2.28%(配当実施企業のみ)なので、みずほリースの配当利回りは「かなり高め」と言える。
また、みずほリースは保有期間に応じて「QUOカード」がもらえる株主優待を実施している。
■みずほリース(8425)の株主優待の内容 基準日 保有株式数 保有期間 株主優待内容 3月末 100株以上 1年未満 QUOカード:3000円相当 1年以上 QUOカード:4000円相当みずほリースの2020年5月14日時点の株価(終値)は2051円、配当利回りは4.09%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる。
【※みずほリースの配当+株主優待利回り(100株・1年未満保有時)】
投資金額:100株×2051円=20万5100円
優待品(QUOカード):3000円相当
株主優待利回り=3000円÷20万5100円×100=1.46%
配当+株主優待利回り=4.09%+1.46%=5.55%
【※みずほリースの配当+株主優待利回り(100株・1年以上保有時)】
投資金額:100株×2051円=20万5100円
優待品(QUOカード):4000円相当
株主優待利回り=4000円÷20万5100円×100=1.95%
配当+株主優待利回り=4.09%+1.95%=6.04%
みずほリースの「配当+株主優待利回り」は、100株・1年未満保有時で5.55%、100株・1年以上保有時には6.04%となっており、かなり高い利回りと言える。2021年3月期で”16期連続増配”を達成する見通しでもあるので、今回の「増配」を機に、長期保有を検討する価値は十分にあると言えるだろう。
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みずほリースは、みずほ銀行が中心となって設立された総合リース会社。産業工作機械、情報通信機器、医療機器などの設備投資にかかわるファイナンスに加え、提案営業やM&Aの活用などを通じて事業領域を拡大。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高7.3%減、営業利益20.8%減、経常利益11.7%減、当期純利益2.8%増と軟調(すべて前期比)。
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