オリックスの2020年3月期の配当は、中間配当(9月)が「35円」、期末配当(3月)が「41円」、合計の年間配当額は「1株あたり76円」で確定した。これにより、配当利回り(実績)は5.79%となった。
オリックスの2019年3月期の配当は「1株あたり76円」だったので、前期比で「横ばい」となり、連続増配期間は「10期」でストップした。
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また、オリックスは2021年3月期の配当予想を、中間配当(9月)は前期と同額の「35円」としたものの、期末配当(3月)および合計の年間配当額は「未定」としている。ただし、「安定的かつ継続的な配当を実施するため」に、通期の配当性向については例外的に「2021年3月期に限り50%(2020年3月期の配当性向は32%)とする」としており、期末配当もある程度の水準を維持したいという会社側の意向が感じられる。
なお、オリックスの2021年3月期の業績予想は、新型コロナウイルスの影響について「現時点では業績に与える影響に未確定要因が多い」とし、合理的に算定することが困難なことから「未定」としている。
2020年3月期の「決算短信」などが発表されたことを受けて、オリックスの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2020年5月21日)の終値1312円より93円も高い1405円(+7.08%)を記録しており、明日の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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(予想)
オリックスは2010年3月期から増配を続けており、2019年3月期で”10期連続増配”を達成していた。しかし、2020年3月期の配当額は前期比で「横ばい」の「1株あたり76円」で確定したため、連続増配期間は残念ながら”10期”でストップすることとなった。
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一方で、連続増配中の配当額の伸び具合には注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2009年3月期から2019年3月期までの10年間で、オリックスの年間配当額は「1株あたり7円」から「1株あたり76円」まで、10.8倍に増加している。
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なお、オリックスはSBI証券におけるNISA口座での「国内株式の買付金額ランキング」で上位に入っていることから、年間配当額の動向を注視している個人投資家は少なくないだろう。
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オリックスの2020年5月21日時点の株価(終値)は1312円なので、配当利回り(実績)は以下のようになる。なお、2021年3月期の年間配当予想は「未定」のため、配当利回り(予想)も「未定」となる。
【※オリックスの配当利回り】
株価:1312円
年間配当額:中間35円+期末41円=76円
配当利回り=76円÷1312円×100=5.79%
オリックスの配当利回り(実績)は5.79%。2020年4月の東証1部の平均利回りは2.28%(配当実施企業のみ)なので、オリックスの配当利回りは「かなり高め」と言える。
また、オリックスは保有株式数と継続保有期間に応じて「ふるさと優待」と「株主カード」が貰える株主優待を実施している。「ふるさと優待」はオリックスグループの取引先が扱う商品が掲載されたカタログギフトで、「株主カード」はオリックスグループの各種サービスを割引価格で利用できるというもの。「配当+株主優待利回り」は算出できないものの、高い配当利回りに加えて株主優待も実施されていることから、投資を検討する価値はありそうだ。
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オリックスは、リース事業に始まり、法人金融・メンテナンスリース・不動産・事業投資などさまざまな分野に進出している会社。海外にも700以上の拠点を持ち、事業を展開している。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、新型コロナウイルスの影響について「現時点では業績に与える影響に未確定要因が多い」とし、合理的に算定することが困難なため「未定」としている。
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