国際石油開発帝石が発表した2020年12月期の決算短信によると、2021年12月期の予想配当は中間配当(6月)が「13.5円」、期末配当(12月)が「13.5円」、合計の年間配当額は「1株あたり27円」となっている。
国際石油開発帝石の2020年12月期の配当は「1株あたり24円」だったので、前期比で「3円」の増配となる。今回の増配発表によって、国際石油開発帝石の配当利回り(予想)は3.36%⇒3.78%にアップすることとなった。
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国際石油開発帝石は「中期経営計画 2018 - 2022」において、「安定的な配当を基本とし、配当性向は30%以上として、業績の成長に応じて段階的に株主還元を強化する」としている。国際石油開発帝石の2021年12月期の業績予想は前期比で「増収・増益」となっていることから、好調な業績予想を背景に、今回の「増配」が決まった形だ。
なお、増配や業績予想などが発表されたことを受けて、国際石油開発帝石の株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2021年2月10日)の終値714円より24.9円高い738.9円(+3.48%)を記録しており、祝日明けの株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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(予想)
国際石油開発帝石は2020年12月期に「減配」しているが、2021年12月期の配当予想「1株あたり27円」が予想通りに実施されれば、再び前期比で「増配」となる見通しだ。
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また、国際石油開発帝石の配当額の伸び具合も確認しておきたい。前期にあたる2020年12月期から2021年12月期までの1年間で、国際石油開発帝石の年間配当額は「1株あたり24円」から「1株あたり27円」まで、12.5%増加している。
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参考として、国際石油開発帝石の株価も確認しておこう。国際石油開発帝石の株価は、約1年前にあたる2020年2月の終値932.9円から発表当日の終値714円まで、23.4%下落している。
■国際石油開発帝石(1605)の株価チャート/月足・10年
国際石油開発帝石の配当利回り+株主優待利回りは?国際石油開発帝石の2021年2月10日時点の株価(終値)は714円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※国際石油開発帝石の配当利回り】
株価:714円
年間配当額:中間13.5円+期末13.5円=27円
配当利回り:27円÷714円×100=3.78%
国際石油開発帝石の配当利回りは3.78%。2021年1月の東証1部の平均利回りは1.92%(配当実施企業のみ)なので、国際石油開発帝石の配当利回りは「高め」と言える。
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また、国際石油開発帝石は400株以上を1年以上継続保有することで、「オリジナルデザインのQUOカード」がもらえる株主優待を実施している。
■国際石油開発帝石の株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 継続保有期間 株主優待内容 12月末 400株以上 1年以上 QUOカード1000円分 2年以上 QUOカード2000円分 3年以上 QUOカード3000円分 800株以上 1年以上 QUOカード2000円分 2年以上 QUOカード3000円分 3年以上 QUOカード5000円分国際石油開発帝石の2021年2月10日時点の株価(終値)は714円、配当利回りは3.78%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる。
【※国際石油開発帝石の配当+株主優待利回り(400株・1年以上保有時)】
投資金額:400株×714円=28万5600円
優待品(QUOカード):1000円分
株主優待利回り:1000円÷28万5600円×100=0.35%
配当+株主優待利回り:3.78%+0.35%=4.13%
【※国際石油開発帝石の配当+株主優待利回り(800株・1年以上保有時)】
投資金額:800株×714円=57万1200円
優待品(QUOカード):2000円分
株主優待利回り:2000円÷57万1200円×100=0.35%
配当+株主優待利回り:3.78%+0.35%=4.13%
国際石油開発帝石の「配当+株主優待利回り」は400株・1年以上保有時で4.13%。高水準な利回りであることに加えて、優待内容は個人投資家に人気の「QUOカード」だ。ただし、株主優待をもらうには400株以上を1年以上継続保有しなければならない点には注意しておこう。
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国際石油開発帝石は、石油・天然ガスの探鉱・開発事業を手掛ける企業。日本政府が甲種類株式(黄金株)を保有している。2021年12月期(通期)の連結業績予想は、売上高14.5%増、営業利益28.4%増、経常利益37.2%増と好調(すべて前期比)。
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