INPEXは、2021年12月期の予想配当を修正し、中間配当(6月・権利確定済み)が「20円」、期末配当(12月)が「20円」、合計の年間配当額は「1株あたり40円」とすると発表した。
年間配当額の前回予想は「1株あたり33円」だったので、前回予想から「7円」の増配となる。今回の増配発表により、INPEXの配当利回り(予想)は4.21%⇒5.10%にアップすることとなった。
また、INPEXの2020年12月期の配当は「1株あたり24円」だったので、前期比では「16円」の増配となる見込み。
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INPEXは「中期経営計画 2018-2022」の還元方針において、「2018年度から2022年度までの中期経営計画期間中、安定的な配当を基本とし、配当性向は30%以上として、業績の成長に応じて段階的に株主還元を強化していくこと」を基本方針としている。また、INPEXは今回、業績予想の修正も発表しており、2021年12月期の業績予想は前回予想比で「増収・増益」となっていることから、好調な業績予想を背景に、今回の「増配」が決まった形だ。
INPEXの過去10期の配当の推移は?■INPEX(1605)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2013/317.5円2018/318円2014/318円2019/324円2015/318円2019/1230円2016/318円2020/1224円2017/318円2021/1240円(予想)
INPEXは2020年12月期に「減配」しているものの、2021年12月期の配当予想「1株あたり40円」が予想通りに実施されれば、再び前期比で「増配」となる見通しだ。
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また、INPEXの配当額の伸び具合も確認しておきたい。前期にあたる2020年12月期から2021年12月期までの1年間で、INPEXの年間配当額は「1株あたり24円」から「1株あたり40円」まで、1.6倍に増加している。
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参考として、INPEXの株価も確認しておこう。INPEXの株価は、約1年前にあたる2020年7月の終値599.1円から発表当日(2021年8月10日)の終値783円まで、1.3倍に上昇している。
■INPEX(1605)の株価チャート/月足・10年
INPEXの配当利回り、配当+株主優待利回りは?INPEXの2021年8月10日時点の株価(終値)は783円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※INPEXの配当利回り】
株価:783円
年間配当額:中間20円+期末20円=40円
配当利回り:40円÷783円×100=5.10%
INPEXの配当利回りは5.10%。2021年7月の東証1部の平均利回りは1.89%(配当実施企業のみ)なので、INPEXの配当利回りは「かなり高め」と言える。
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また、INPEXは400株以上を1年以上継続保有することで、「オリジナルデザインのQUOカード」がもらえる株主優待を実施している。
■INPEXの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 継続保有期間 株主優待内容 12月末 400株以上800株未満 1年以上2年未満 QUOカード1000円分 2年以上3年未満 QUOカード2000円分 3年以上 QUOカード3000円分 800株以上 1年以上2年未満 QUOカード2000円分 2年以上3年未満 QUOカード3000円分 3年以上 QUOカード5000円分
INPEXの2021年8月10日時点の株価(終値)は783円、配当利回りは5.10%なので、「配当+株主優待利回り」を計算すると以下のようになる。
【※INPEXの配当+株主優待利回り(400株・1年以上保有時)】
投資金額:400株×783円=31万3200円
優待品(QUOカード):1000円分
株主優待利回り:1000円÷31万3200円×100=0.32%
配当+株主優待利回り:5.10%+0.32%=5.42%
【※INPEXの配当+株主優待利回り(800株・1年以上保有時)】
投資金額:800株×783円=62万6400円
優待品(QUOカード):2000円分
株主優待利回り:2000円÷62万6400円×100=0.32%
配当+株主優待利回り:5.10%+0.32%=5.42%
INPEXの「配当+株主優待利回り」は400株・1年以上保有時で5.42%。高水準な利回りであることに加えて、優待内容は個人投資家に人気の「QUOカード」となっている。ただし、株主優待をもらうには400株以上を1年以上継続保有しなければならない点には注意しておこう。
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INPEXは、石油・天然ガスの探鉱・開発事業を手掛ける企業。日本政府が甲種類株式(黄金株)を保有している。2021年4月1日より、社名を「国際石油開発帝石株式会社」から「株式会社INPEX」へ変更。2021年12月期(通期)の連結業績予想は、売上高47.1%増、営業利益106.5%増、経常利益111.8%増と好調(すべて前期比)。
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