コロナ禍を脱し、日経平均株価が過去最高値を記録するなど経済が大きく変わろうとしている。そんな中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。
慶應義塾と関西学院がトップ
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、小売業界は大きな影響を受けた。
しかし、アパレル販売店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリンググループや、家具・インテリア販売のニトリは、コロナ禍にうまく対応し、業績を伸ばした。
最近、小売業界は円安の影響で仕入れコストが上昇しているが、一方でインバウンドの需要が高まり恩恵を受けている部分もある。また、海外展開をさらに拡大する方針を打ち出す企業も増えてきた。
2022年の小売り大手2社の採用大学ランキングを見ると、1位はファーストリテイリンググループが慶應義塾大学、ニトリが関西学院大学だった。
果たして、23年のランキングに変化はあったのだろうか。
トップ10入りした国立大は北海道大のみ
23年のランキングでは、ファーストリテイリンググループの1位は前年と同じく慶應義塾大学だった。2位には前年7位から順位を伸ばした立教大学が入った。3位には、前年ランキング外だった関西学院大学がランクインした。
ニトリの1位には、前年6位から順位を伸ばした早稲田大学が入った。
両社ともランキング上位は、早慶、関関同立といった難関私立大学で占められているのが特徴的だ。ニトリの本社が北海道にあるため、難関国立大学では唯一、北海道大学がランクインしている。
2社とも大企業で知名度も高いため、今後も難関私立大学を中心に人材が集まってくる傾向は変わらないだろう。
小売業界では、顧客にとって魅力的な店舗づくりやサービス提供を意識し、顧客が商品を購入する際の体験の最適化が重要だ。
一方で、人手不足が深刻化している業界でもある。生産性向上を目指して各社が投資を行い、効率化を図っている。その一つがDX(デジタルトランスフォーメーション)で、デジタルツールやデータ分析の活用が進んでいる。リテールメディアやEコマースなど、さまざまな顧客接点を理解し、活用する力が必要だ。
さらに最近、特に大手企業では海外展開も進んでおり、異文化理解やグローバルなビジネス環境での対応力が求められる。海外市場での動向を把握し、ビジネス戦略に反映させる能力があれば、活躍の場が広がるだろう。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

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