平均年収は1200万円超
ランキング1位の企業は
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い食品メーカーランキング2024」を作成した。
本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。
早速、ランキングを確認していこう。

1位になったのは、アサヒグループホールディングス(HD)。アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などの事業会社を傘下に持つ。平均年収は1232.7万円(平均年齢42.8歳)で、前年に引き続いて首位となった。
今回のランキングの対象となったのは23年12月期で、当年度の業績は売上収益が2兆7690億円(前期比10.3%増)、営業利益2449億円(同12.9%増)、純利益1660億円(同9.4%増)という内容だった。
地域別に23年12月期の売り上げを見ると、日本が全体の約5割を占めているものの、欧州では主力ブランドやグローバルブランドの販売強化に加えて、価格改定の効果などにより、前期比20%増。オセアニア、東南アジアでもそれぞれ11%超の増加と好調だ。
サントリーHDの中核会社の
平均年収は1100万円超
続いて、2位はサントリー食品インターナショナル。
新浪剛史前会長の“違法サプリ疑惑”が問題となったサントリーホールディングスは非上場の親会社だ。サントリー食品インターナショナルはグループの中核会社として飲料、食品の製造・販売事業を行っている。
平均年収は1114.2万円(平均年齢41.2歳)。
3位は味の素で、平均年収は1072.7万円(平均年齢44.5歳)。注目すべきは従業員数だ。3480人と、トップ5社の中で最も多い。多くの従業員を抱えながら高年収を実現している。
4位は明治ホールディングス。チョコレートや乳製品の製造・販売で知られる明治の持ち株会社だ。平均年収は1036.8万円(平均年齢45.7歳)だった。
5位のキリンホールディングスは平均年収956.6万円。平均年収が1000万円を超えたのは、上位4社のみとなった。
日本たばこ産業、日本ハム、山崎製パン、伊藤園、ヤクルト本社などの大手企業は何位にランクインしているのか。ぜひ、完全版もチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部 松本裕樹)