ご当地キャラクラーがすぐに思い浮かぶ?
市区町村での認知度をランキング
市区町村名を聞いたとき、特定のキャラクターが思い浮かぶことがある。ご当地キャラクターは、地域のイメージを伝える存在として、公式・非公式を問わず定着してきた。
一方で、自治体の枠を越えて受け取られたり、区別が曖昧なまま広まったりするケースも少なくない。
そこで今回は、全国の各市区町村を対象に実施された調査をもとに「ご当地キャラクターの認知度」が高い市区町村をランキング形式で紹介する。
今回紹介するランキングのベースとなるのは、全国1000の市区町村及び47都道府県の計1047地域を調査対象に、全国の消費者3万3449人の有効回答を得て集計した「地域ブランド調査2025」(※1)だ。各地域に対して、認知度や魅力度、イメージなど全90項目からなる調査を行い、今年で実施は20回目(都道府県の設問は17回目)となる。
「ご当地キャラクター認知度」は、それぞれの市区町村について「ご当地キャラクター(ゆるキャラなど)をご存じですか」という問いに対する回答をもとに算出した。
(※1)調査を行ったのはブランド総合研究所。インターネット調査であり、調査期間は、2025年6月24日~7月9日。
早速上位のランキングを見ていこう。
1位は2024年と同じ「ひこにゃん」
春日部市で思い浮かぶ有名な「一家」とは?
市区町村ランキングで1位となったのは、滋賀県彦根市(28.0%)だった。前年(28.9%)から点数はわずかに下げたものの、首位を維持している。彦根市といえば「ひこにゃん」という認識は圧倒的で、市の名前よりもキャラクターが先に想起される代表例といえる。
2位は熊本県熊本市(21.2%)。熊本市には「ひごまる」という市のキャラクターが存在するが、熊本県全体のキャラクターである「くまモン」の印象が強い。
ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「市区町村ランキングでは、県のキャラクターと混同されたまま評価されるケースもある。熊本県の順位は、そうした“県キャラの影響”が表れている」と指摘。
3位の埼玉県春日部市(15.4%)も同様に、“公式の枠”を超えた認知度が特徴だ。春日部市の場合、公式キャラクターとして「ふじちゃん」や「とろ★りん」が存在するが、多くの人が思い浮かべるのは、アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原一家だろう。野原一家は特別住民登録もされており、実質的には“春日部の象徴”として認識されている。
4位の千葉県船橋市(13.8%)では、非公認キャラクターの「ふなっしー」の存在感が依然として大きい。一方、千葉県の公式キャラクターは「チーバくん」であり、市区町村単体では誤認も起こりやすい構造にある。
今回のランキングを見ていくと、公式設定の正確さよりも、どのキャラクターが思い浮かぶかが結果を左右していることが分かる。
田中社長は、「正確に認識されているかよりも、“覚えられ方”がそのまま数字に表れる。勘違いされていても強く印象に残っていれば評価される」と話す。
市区町村のご当地キャラクター認知度は、公式か非公式かに左右されるものではない。たとえ非公式キャラクターであっても、自治体のイメージアップに貢献していることは明らかだ。
(フリーライター 西嶋治美)

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