背景には、30周年のアニバーサリーイベントの好調に加えて、30周年という大きな節目を迎えたことによる来園動機の高まり、さらに国内旅行・レジャー需要の伸張などの外部環境にも恵まれた。ゲスト1人あたり売上高も商品販売収入を中心に好調に推移。ホテル事業においても、客室稼働率が増加したことで、売上高が増加したという。
そんな折、ユーキャンが東京ディズニーリゾート30周年記念のCDを宣伝するために行ったインタビュー調査「ディズニー・マニア女子あるある!仰天生態30選」が話題だ。その結果はユーキャン通販ショップのウェブページ内で紹介されている。
例えば――
「1ヵ月ぶりに舞浜へ行くと、久しぶりすぎて緊張する」
「好きなキャラクターに近づくと、緊張して顔がこわばる」
「ぬいぐるみバッチを見るだけで、製造国がわかる」
「曲を聴いただけで、涙が止まらなくなる」
「ミッキーをひとりの男として見ている」
たしかに、毎月のようにディズニーで撮影した写真をフェイスブックにアップしている女性はいる。毎年恒例や季節モノのイベントを逃さないという強い信念も伝わってくる。
ウェブページではこのほか合わせて30の生態が紹介されているが、今回は特別に、非公開だがインタビュー調査で明らかになった生態もご紹介しよう。
◆園内で行われるショーのための場所取りについて
「だいたい、いつも同じ人が最前列にいる」
「撮影するか、一緒に踊るかは、ショー開始前まで葛藤する」
◆ディズニーグッズについて
「部屋中溢れるディズニーグッズ」
「かなりのお気に入りのグッズは、使う用、保存用のほかに『何かあったときの緊急用』の3点で揃える」
ちなみに、安全ピンとボールチェーンがついているぬいぐるみのことを「ぬいぐるみバッジ」というらしく、ディズニーマニアなら誰しもが収集するアイテムなのだそうだ。
「年間パスポート」の買い方にもこだわりがなかには、ディズニー中心に生活が回っている女性もいるようで、「友人たちが続々と舞浜へ引っ越す」「舞浜にはマニアたちが居住する、とある地域が存在する」という回答もあったそうだ。
さらに、インタビュー調査に立ち会ったユーキャンの担当者からはこんな裏話も。
「年間パスポートには、(1)5万2000円のディズニーランド用、(2)5万2000円のディズニーシー用、(3)8万円の両パーク用の3種類があるのですが、マニアな方々は、(3)ではなく(1)と(2)を2種類購入していました。理由としては、両パーク用のパスポートは入園制限中のパークでは利用できないという条件付きなので、2万4000円ほど高くても柔軟に行動できるパターンを選択しているようです」
オリエンタルランドの好業績は、このような熱烈なファンに支えられている一面も無視できない。皆さんのまわりにもこういう女性はいないだろうか?
(岡 徳之/Noriyuki Oka Tokyo & 5時から作家塾(R))