ChatGPTの登場でAI業界は一変したが、さらなるパラダイムシフトを起こしつつあります。それが日本時間11月7日午前3時に「OpenAI DevDay」で発表された新機能「GPTs(GPT Builder)」である。

GPTsならばプログラミング能力が全くない人でも、自然言語での対話を通じて手軽にチャットボット開発が実現できます。月額利用料も約2,900円と安価なことから、多くの一般ユーザーによる参入が予想されます。本記事ではGPTsのメリットや特徴を解説します。最後まで読めば「誰でもチャットボットの開発者」になることが可能となります。ChatGPTが得意とする分野が一変しつつある今、ぜひAIリテラシーを高めておきましょう。

GPTs(GPT Builder)とは

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GPTs(GPT Builder)は、ChatGPTをカスタマイズできる機能です。この機能を使うと、ユーザーは自分専用のチャットボットを作成し、公開することができます。

GPTsは2022年11月、OpenAIが主催した開発者向けイベント「OpenAI DevDay」で発表されました。この機能は現在、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」を利用しているユーザーのみがアクセスできるようになっています。

GPTsを使用すると、ユーザーはChatGPTに独自のデータセットやトレーニングを施すことができます。これにより、特定のトピックや用途に特化したカスタムチャットボットを構築できるのです。

例えば、法律事務所は法律に関する知識を持ったChatGPTを作成できます。小売店は製品やサービスに関する質問に答えるChatGPTを構築できます。
つまりGPTsによって、非常に柔軟なカスタマイゼーションが可能になるのです。

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GPTs(GPT Builder)のメリットと特徴

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GPTs(GPT Builder)が注目を集めている理由は、以下の5つの大きな特徴・メリットがあるからです。

特徴①:ノーコード開発

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GPTs(GPT Builder)が注目されている大きな理由の1つが、「ノーコード開発」が可能な点です。

GPTsを使えば、プログラミング能力が全くない人でも、AIと対話するだけで簡単にオリジナルのチャットボットを構築できます。コーディング不要の「ノーコード開発」は、ChatGPT時代にふさわしい驚異的な機能といえるでしょう。

Webサービス構築の経験がない初心者でも、AIとの対話形式で手軽にカスタマイズ可能。プログラミングやシステム開発の知識が不要な点が、最大のメリットです。

特徴②:低コスト

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GPTsのもう1つの大きなメリットが、「低コスト」でのサービス利用が可能な点です。

月額$20(約2,900円)のChatGPT Plus利用料のみで、誰でも手軽にオリジナルチャットボットの開発が体験できます。これまでは同様のサービスを利用する場合、数万円から数十万円の高額な初期費用や月額料金が発生していました。

しかしGPTsなら、月々$20(約2,900円)の定額料金だけで構築可能。チャットボット活用を検討している中小企業や個人事業主にとって、大きなコストメリットがあるといえるでしょう。

低価格で気軽に試せるGPTsは、ChatGPTを使ったサービス開発の「入門編」として、絶好の位置づけにあると言えそうです。

特徴③:開発スピード

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GPTsならではの大きな魅力が「高速開発」です。AIとの対話形式により、数十分程度でチャットボットのプロトタイピングが可能です。


従来のノーコードサービスの場合、 パターン作成や膨大なデータ入力作業に、数週間から数ヶ月を要していました。しかしGPTsを使えば、そうした作業が不要。AIとの会話を通じ、短時間でコアな機能を実装できるのです。

特徴④:選べる公開範囲

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GPTsで作成したチャットボットは、公開範囲を細かく設定できるのも大きなメリットです。

「Only me(自分のみ)」「Only people with a link(リンクを知る人のみ)」「Public(一般公開)」の3つから選択可能。個人的な用途でも社内用途でも、用途に合わせた運用ができます。

例えば「Only me」を選ぶことで、家電の操作法や自宅の家具・日用品の保存場所を記録するなど、プライベートなチャットボットを構築可能。一方で「Only people with a link」を選べば、社内用・部署用の業務支援チャットボットの作成もできます。

単なる一般公開サービスにとどまらない柔軟性が、GPTsを際立たせているポイントだと言えそうです。

特徴⑤:API外部連携

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GPTsには「Custom Actions(カスタムアクション)」と呼ばれるAPI連携機能が搭載されています。この機能を利用することで、外部システムとの連携が可能になります。

例えばGoogleスプレッドシートにデータを入力し、そこからGPTsのチャットボットを制御するといったことが実現可能。APIを通じて外部データを取り込み、チャットボットの回答に反映させることもできます。

このAPI連携機能があるおかげで、GPTsで開発したチャットボットを、既存システムとつなげて活用することができます。
単体提供にとどまらず、他システムを拡張する「頭脳」としての側面も併せ持つのがGPTsなのです。

自社の資産とうまく組み合わせ、独自性の高いサービスを提供したい場合には、API連携という選択肢が鍵を握りそうです。

GPTs(GPT Builder)でできること

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月額約2,900円で実現できるGPTsは、様々なシーンでオリジナルチャットボットを活用することを可能にします。既に多くのユーザーがGPTsを使ったサービス提供を始めています。

カスタマーサポート向けのFAQチャットボット、ファンコミュニティとの交流チャットボット、商品・サービスのカスタマイズ提案チャットボットなど、活用事例は多岐にわたります。

月額課金型サービスの場合、GPTsで構築したチャットボットを通じて新規獲得を促したり、解約防止に活用する戦略も考えられそうです。

あるいは地域限定のグルメ情報を提供するローカルメディアが、その土地ならではのオススメ店舗を紹介する地元愛溢れるチャットボットを公開する、といったケースも期待できるでしょう。

『GPT Store』でオリジナルチャットボットのマネタイズも可能に

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GPTsで開発したオリジナルチャットボットを公開できるプラットフォーム「GPT Store」の開設が決定しました。AppleのApp Storeのように、多くのユーザーに作品を公開できる場が誕生することに。

ストア公開後は、各チャットボットの利用者数に応じて開発者への報酬分配を実施する計画もあるそうです。つまり、GPTsで人気チャットボットを開発すればするほど、収入機会が広がる仕組みなのです。

一方、「OpenAI DevDay 2023」での新機能の発表では2023年12月ごろに「GPTストア」の開設をアナウンスしていましたが、12月初旬に急遽スケジュール変更を利用者へメールで告知されました。

「GPTストア」のリリースは2024年初頭に延期されるようですが、延期の主な理由は『突発的な事態に対応する必要が生じたこと』とされている。
(サム・アルトマンCEOの退任騒動などと思われる)
しかし、利用者への案内メールの本文には「ChatGPTにも近々素晴らしいアップデートが控えている」とも記されており、次なる動きにも期待が高まります。

GPTストアやChatGPTのアップデートによって、AI活用の新たな局面が開かれる可能性が非常に大きくOpenAIサービスの今後の展開が注目されています。
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