杉咲花が主演を務めるドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系、毎週月曜22:00~)の第2話が4月22日に放送、及び民放公式テレビ配信サービス「TVer」で無料リアルタイム配信される。

本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。


第1話では、事故の後遺症で過去2年間の記憶を失い、日々の記憶も1日でリセットされてしまう脳外科医の川内ミヤビ(杉咲)が、同じ脳外科医でアメリカ帰りの三瓶友治(若葉竜也)と出会い、医師としての自分を少しずつ取り戻していく姿が描かれた。放送が始まると、X(旧Twitter)では“#アンメット”が世界トレンド1位を獲得。「実力派が集まり過ぎてないか」「第1話でこの感動……」「久しぶりにリアタイしたけどこれは傑作」「息が切れるほど泣いた」「予想以上に引き込まれる」など、『アンメット』の世界へ引き込まれた視聴者から、たくさんの声が寄せられた。また、第1話のラストではミヤビと三瓶の2ショット写真が映し出され、「2人は昔から知り合いだったの!?」と驚きの声も寄せられた。

さらに、三瓶を演じる若葉の演技にも称賛の声が続出し、「若葉竜也」「三瓶先生」など関連ワードもランクイン。第2話に向けて若葉からコメントが到着。
以下に紹介する。

<若葉竜也 コメント>
――第1話をご覧になって、いかがでしたか?

見終わったあとの満足度がすごかったです。もちろんもっとブラッシュアップ出来るところも見つけたので、そこをもっと研ぎ澄ましたいと思いました。出演者の1人である僕は、当然、脚本の内容を知っているわけですが、映像として見ると、文字で書かれた世界からはみ出していく役者さんの姿とか、濃度の煮詰まり方とかが、本当に素敵でした。撮影監督のアングルの切り方やライティングとかも素敵で……すごく迫力がありました。

――若葉さんが思う『アンメット』の魅力とは?

『アンメット』の魅力というのを、簡単には言えないのですが……。
僕は、“思い出し笑い”がすごく好きで、今目指しているものは、そういったもののような気がします。“思い出し笑い”って、そのときは何となく聞いていただけなのに、あとで思い出して笑ってしまうっていう、いわば記憶に焼きついた衝動で、それが好きなんですよね。つまり、『アンメット』もいつか思い出してもらえるような作品になればいいなと。今の世の中、瞬間的におもしろいものはたくさんあるけれど、思い出してもらえるものって、おそらく数はそんなに多くないと思うんです。10年後でも20年後でもいい、何なら『アンメット』っていう作品名を覚えていなくてもいいので、「こんなドラマがあったな」「こんな台詞があったな」って思い出して、それが誰かのお守りみたいになったら……。そんなドラマになったらいいなと思います。


――三瓶を演じるにあたり、意識したことや一番時間を割いたことはなんですか?

意外とないですね。脚本について話し合うことに、一番時間を割いたので。脚本を作りながら、みんなで三瓶像を捉えていったという感じですね。

――三瓶の白衣スクラブ姿、佇まいに、かっこいいという反響がありますが、ご自身としては、いかがですか?

(笑)。なんとも思ってないです。普段かっこいいと言われることもないので。


――映画でもドラマでも“現場”で、若葉さんが好きな瞬間はどんな時ですか?

うーん。なんだろう……。食事の時間、例えば温かいカレーが出てきたときに、スタッフさんがそれをすっごくおいしそうに頬張っている姿を見るのが好きですね。

――杉咲さんが、「予算が心配になるくらい、若葉さんが大量の差し入れをしてくださる」と、言われてましたが、それは、温かいものを食べてもらいたいという思いからですか?

現場で温かいものを食べるって、小さいことかもしれないけど、すごく幸せなんです。過酷な撮影が続くこともあるので、お味噌汁1つでも温かいものを食べると、その後のみんなの士気が違うと思うんです。役者陣はどうでもいいんですけど(笑)、スタッフさんのそういう瞬間を見るのが好きですね。


――杉咲さんが第2話のラスト、3話につながるシーンについて「とんでもない瞬間に立ち会ってしまった」とおっしゃっていました。若葉さんのあのような姿を見たことがなくて、なんて素敵な俳優さんなんだろうと、良いシーンが撮れたことに胸がいっぱいになったと言われていて……このシーンについて言える範囲で教えていただければと思います。

杉咲さんがそう思ってくれたならよかったです。第2話のラストから第3話冒頭のシーンは、プロデューサーと深く話し合ったシーンで、米田(孝)プロデューサーは「そのシーンで、三瓶の“人間”をみたい」とおっしゃっていて。ネタバレになるので詳しく言えませんが「それなら〇〇してるように見えたらどうですか?」と、僕から一つ提案させてもらいました。そこに向けて台本も含め調整していった感じで、思い入れは強いので、第1話を見て面白いと感じた方が、続く第2話も見てくれたらいいですね。


<第2話あらすじ>
三瓶友治(若葉)の助手として、記憶障害の川内ミヤビ(杉咲)が手術に参加したことは大きな波紋を呼び、ミヤビの主治医である大迫紘一(井浦新)は、「危険極まりない行為だ」と院長の藤堂利幸(安井順平)に猛抗議。看護師長の津幡玲子(吉瀬美智子)もそれに同調する。ミヤビは、大迫の言葉を胸に、まずは焦らず後遺症のある自分にしかできないことを探そうと思い直す。

そんななか、サッカー強豪校でエースとして活躍する高校生の鎌田亮介(島村龍乃介)が試合中に倒れ、救急に運ばれてくる。検査の結果、右脳を損傷している亮介には身体の左側の感覚を全て失う“左半側無視”という後遺症が残っていると判明。亮介は、左が見えないだけでなく、左側の情報を全て無視してしまう重い症状でまっすぐ歩くこともままならない。それでも、チームの仲間と全国大会出場を目指す亮介は、落ち込むどころか、サッカー復帰を目指して懸命にリハビリに励む。ミヤビはマンツーマンで亮介のリハビリに寄り添うが、やがて“つらい現実”を亮介に伝えなければならなくなる……。

一方、記憶障害の自分に主治医が務まるのか不安を覚えるミヤビに、三瓶は「僕がそばにいますから」と背中を押す。あくまで医者としてサポートするという三瓶のその言葉になぜか胸がザワつくミヤビ。日記で読んでも自分の感情の正体が分からないミヤビは首をかしげる。